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人生の習慣(ハビット)

人生の習慣(ハビット)

人生の習慣(ハビット)

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1992-09-18
ISBN
9784000026932
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人生の習慣(ハビット) / 感想・レビュー

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踊る猫

大江健三郎と言えばブッキッシュ/書物をベースにした、極めて明晰だが同時に難しい語りの持ち主として知られている印象を(勝手に)抱いている。彼ほどの読書家なのだ、むべなるかな。だが、この講演集ではそんな印象をあまり感じさせない。むしろ彼の思考は重大な他者である息子をめぐって展開された時に閃くように思うのだ。単なる親バカ、と言ってしまえばそれまでだが息子に触れて語られる言葉も思考も――こちらの精神状態とたまたまマッチするだけかもしれないが――冴えている。激動の時代にあってなお彼が不動の文豪足りえた理由はここか?

2019/10/27

三柴ゆよし

87年から91年のあいだに行われた公演をまとめたもの。フラナリー・オコナーの話題目当てで読みはじめたが、むしろそれ以外の部分が印象に残った(笑)。特に人間の「恢復」について、リハビリテーションの過程(マイナスの状態からゼロに戻るというよりは、最初の状態よりすこし上に向かって進んでいく)をモデルにして、小説一般の普遍的なかたちを提唱していく思考の方法は、この時期の大江健三郎だからこそできたものだろう。その他、読書における増築についてなど、平易な言葉でとても好ましいことが語られている本だと思う。

2019/10/27

よみ

大江さんって、他人に興味無さげに見えて、他人の言動や行動を凄く根に持ちそう(偏見) とはいえ、文壇論みたいなものは第一人者だけあって非常に面白いです。自分の立ち位置もよくわかっていらっしゃったんだなぁ。

2018/08/05

amanon

内容はともかくとして、ほぼ30年前に語られた言葉ということに深い感慨を覚える。この当時、愛息光氏はまだ20代。それが今や還暦を目の前にしつつある。そして、大江氏の作品の根幹にあるのは、ほぼ一貫して光氏との共生であった。自分の子供がそのような年になってもなお、テーマを変えずにいるというか、それがテーマになりうる状況が変わらないというのは、どういうことなのだろう?ということをふと考えてしまった。また、大江氏の著作で度々その名を目にすることはありながらも、深く知ろうとはしなかった、フラナリー・オコナーに興味が。

2020/10/28

やぎ

『信仰を持たない者の祈り』の講演をカセットテープで聞いた。『時代と小説』も収録されているともっと良かったのだけど…。すこし昔の戦争や世界情勢の話の半分くらいは理解できないまま読み進める。こういう態度こそ批判されているのだろうけれど、文学的な話は大変面白く読んだ。

2017/03/09

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