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家族アート (シリーズ「物語の誕生」)

家族アート (シリーズ「物語の誕生」)

家族アート (シリーズ「物語の誕生」)

作家
伊藤比呂美
出版社
岩波書店
発売日
1992-07-06
ISBN
9784000041607
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家族アート (シリーズ「物語の誕生」) / 感想・レビュー

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14番目の月

多分こんな思考回路で毎日生活している人はいないだろうと思うが、 人の心のなかなんて分からないのだし、なんか凄いですね、圧倒されました。 生協主義への嫌悪感とかちょっと分かるような気もしますが、 自分の都合のいいところだけで論理を作り立て似非自然主義の夫の日常はとても滑稽に映りました。

2014/08/19

miroku

生の人間の匂いがする。性の匂い。内臓の匂い。脳の発する本能の匂い。全ての匂いが混然一体化した生臭さがあるが、それはけして不快ではない。雑然混沌たる臭いの中心には、どこか醒めた著者の視線がある。

2013/09/10

オナニー、下痢、経血、風邪、汚ない雑然とした部屋。出てくる題材はただの日常。なのに文体、劇物のような生々しさ「私は人間である!」と宣言するオブジェはガラスに囲まれて、無味無臭の上品なものにも見えてしまう。一人称ながら客体としての家族。リバーシブル文体。主客どちら側についてるか判らないアンビバレンツな違和感は、最後の話、インディアンと非インディアンの関係性について語る<森の中>で明らかになってるようにも思える。が、どちらでもいい。彼女のキワキワな境界線上からの視点を読めるだけで十分楽しい。

2014/01/26

nightU。U*)。o○O

不思議に時系列が混線して、幾つもの物語が同時に展開しているのを俯瞰している気にさせられる。そこで起こっているのは、人間という仲間うちでの有象無象が織りなす困苦の縁起。その様は確かにアート。こういう彼女の文体は、どこかしらおかしみと悲しみが高いところにあるように思える。

2014/12/10

ybhkr

野生時代で連載されていたものが岩波から出る不思議。これはTHE伊藤比呂美だなあ、と。ディスイズTHE伊藤比呂美。もっと若い時期に読んでいたら心も細胞もズタズタに引き裂かれていただろう。しかし、今のわたしは、経血も湿疹も、あらゆる老廃物について、こんな風に生々しく語られても、シールドがあり、日常生活に支障がないようにセーブする機能がついている。小栗判官もヤンコも奥には入ってこれないの。いつかシールドを外せたらすごいことになりそうな1冊。

2014/04/10

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