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遺伝子「不平等」社会: 人間の本性とはなにか

遺伝子「不平等」社会: 人間の本性とはなにか

遺伝子「不平等」社会: 人間の本性とはなにか

作家
池田清彦
小川 眞里子
正高信男
計見 一雄
立岩真也
出版社
岩波書店
発売日
2006-05-26
ISBN
9784000050524
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遺伝子「不平等」社会: 人間の本性とはなにか / 感想・レビュー

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GASHOW

遺伝子不平等社会というタイトルから、橘玲氏の遺伝子の不都合な真実と同じ事を予想してました。不平等なのは、遺伝子による先天的能力のことなのかと。そのことにも触れていましたが、エピジェネリックで発展するかしないかわからないという。人類進化で無毛になったことや声を出せるようになった理由がわからないままネオダーウィニズムはおかしいという。わからない遺伝子を改造して、未来の人類に影響を与えるような社会問題がテーマだった。不平等な社会を我々がつくり続けている。

2016/08/09

\しおり/

大部分が遺伝子に関わる病気の話。ほとんどの病気は細胞で決まって、だから諦めなさいみたいな流れがなんか違う気がする。第4章で不平等性の論議がされていたけど、遺伝子操作可能な時代になっても人間のレベルが一緒で画一化した社会はつまらないってありがち。結局、能力は遺伝と環境の両方が作用しているって事実も意外性がなくてがっかり。

2013/02/22

ポン・ザ・フラグメント

科学者が社会について語ると、その切り口が斬新で面白いのだけれど、度が過ぎれば独善的でついていけなくなってしまいます。これなんか正にその例。多様性とか言うわりに自分の意見を人に押しつけようとするのは嫌だなあ。今朝の新聞に「妊婦血液でダウン症診断」という記事が載っていたんだけど、こりゃシンクロニシティかと思いました。「他者」である胎児の生死を決定するのは身体の「自己」決定権ではないとする立岩真也の主張の前に立って、僕らはもう一度答えを出し直さなくてはならないのでしょう。たとえそれが結局同じ答えになるとしても。

2012/08/31

mxnishi

やりようによっては面白くなりそうなタイトルなのに、つまらない。

2008/06/21

noko

ホンマでっかTVで、お馴染み生物学池田先生の本。TVで拝見するよりも、こちらは真面目な内容だった。私は子育て中なので、教育のパラドックスが心に残った。LDは人口の6%、大体クラスに一人はいる。学校中心の教育体制や社会そのものが、障害を持った人にとって住みずらい体系に変わってきた。今までの教育システムは、均一でリーダーに従順で単純反復作業に強い人を育てるには向いていた。しかし、世界の工場としての役割を、中国や東南アジアにとってかわられた今、そのような人がいても日本はこの先伸びないのではないかと心配になった。

2022/07/25

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