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硝子戸の中 (ワイド版岩波文庫 297)

硝子戸の中 (ワイド版岩波文庫 297)

硝子戸の中 (ワイド版岩波文庫 297)

作家
夏目漱石
出版社
岩波書店
発売日
2008-05-16
ISBN
9784000072977
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硝子戸の中 (ワイド版岩波文庫 297) / 感想・レビュー

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ZEPPELIN

小説もいいけれど、随筆もいい。学校に講演しに行き、分からないことがあったら家まで来いと言い、そして実際に生徒が話を聞きに来たとは何と良い時代だろうか。羨ましい限り。病気に関連して生と死を考えてみたり、変な男に悩まされてみたり、大人物も悩みは一般人とあまり変わらないんだなと思うと、親近感を覚えずにはいられない。所々、小説の主人公に投影されたと思しき漱石自身のエピソードもあって、思わずニヤニヤしてしまう。それにしても、踏まれて死んじゃったという猫、どんだけ油断してたんだろうか

2014/12/04

回想や日常を綴る連載エッセイを纏めたもの。なのに、洗練された文章で格調高く、夏目漱石を感じさせる。他者に語った教訓に考えされられたり、人間味のある思考にある種可愛らしさを感じたり。

2009/11/09

山椒魚

文豪の随筆はいいなあ。昔の作家の随筆をもっと読みたい。

2012/12/07

奥山 有為

漱石先生が思い出しながら書いてみた。という体の随筆。創作も入っているのかな。それぞれの場面が旧お札のあの真面目そうなお顔で浮かんできてちょっとニヤリ。いちいちマメなお方だったんだなあ。

2012/01/22

ホン

漱石の小説は自己満足というか あまり読者の視点とか気にせずに書いてるのが多いと思う 言い換えれば読者を突放している もちろんそういう意思とかある筈がなく結果としてそういう状態になってしまってる小説が多い気がする けれど親しみを持ってしまう ここに大きな魅力を感じてしまう。それだけに晩年になって自身を綴ったこのエッセイは貴重な存在に思える。今までこの本の存在さえ知らなかった。悪さの出来ない、犬、猫を可愛がり、自分の講演を聴いた聴衆の反応を気にして謝罪する普通のおじさんが居るだけだ。書き味はやはり さすがだ。

2011/09/18

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