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「赤毛のアン」の秘密

「赤毛のアン」の秘密

「赤毛のアン」の秘密

作家
小倉千加子
出版社
岩波書店
発売日
2004-03-26
ISBN
9784000220217
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「赤毛のアン」の秘密 / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

赤毛のアンの研究書。いろいろな人のいろいろな意見を拝見できるのは為になる。研究なので批判的な面もあるが、それが魅力を失わない理由まで突っ込んでいないところを紹介しているような気もした。 青土社の雑誌「イマーゴ」に1991年5月から1993年1月に連載した記事を加筆訂正したもの。 日本の女子学生を対象にした記述が多いので、別の視点を提供したい気もする。 参考文献一覧がないので作成しました。http://bit.ly/YSE47k

2013/04/24

ココリコ

意外とモンゴメリのこと知らないいまま、憧れていたなあ。 実際のモンゴメリは、育った環境も複雑、結婚生活も不幸だったようで。 そんな中でも、小説を書きつづけたエネルギーと努力は、天性、それがまた切ない。 アン好きな日本人読者がさらなる深い読みと想像で、読み続けるなら、さらに味わいも変わるだろう。

2014/10/22

アルクシ・ガイ

モンゴメリが自らの著書の「アン・ストーリーズ」を嫌っていたことは知っていたが、ここまで突っ込んだ考察ははじめて読んだ。なるほど「エミリー」はモンゴメリがこうなりたいと願った女性で、実際には彼女はアンに似ている。著者(小倉千加子)をまるごと信じてはいない。ことに導入部のPEIの風景への嫌悪は、個人的な好みか、悪ければ作為とも取れる。著者じしんに対してちょっと落ち着いてと言いたい時もあるし(上野千鶴子のカッチリした文体とはまったく違う)。それでもなおかつ、貴重な一冊でした。

2020/11/20

Gaooo

赤毛のアンの世界はやさしく明るい光にあふれている。しかし作者モンゴメリはその世界の住人ではなかったのだった。両親の不在や愛のない結婚、夫と自分の心の病など困難の連続。モンゴメリの思想や、なぜ日本人に赤毛のアンが人気なのかについての考察は難しくて理解できない部分もあったが、ずっしりと響いた

2019/03/20

ぷにころ

赤毛のアンの秘密、というべきか或いは作者モンゴメリの秘密というべきか。他人の人生をあれこれと推測だけで論ずるのは多分愚の輪極みなのだろうけど、子どもが、(多くは親に対して)差し出した自らの手を取られないままに育つという事が、その後の人生にどれほどの影響を与えうるか。アンはグリーンゲイブルスで、P.E.Iで幸せを手に入れた。ではモンゴメリは?『赤毛のアン』という物語の裏側に潜むモンゴメリの生々しい人間臭さに気付く。

2012/09/21

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