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イノック・アーデン

イノック・アーデン

イノック・アーデン

作家
アルフレッド テニスン
Alfred Tennyson
原田宗典
出版社
岩波書店
発売日
2006-10-04
ISBN
9784000221580
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イノック・アーデン / 感想・レビュー

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emi

幸福は、哀しみであり、奇跡なんだ。イノック・アーデンという男の一生が、原田宗典さんの訳のおかげで、詩だという認識を消さぬまま、物語として美しく浮かびます。涙が一筋溢れてしまうような切なさ。なのに憎むような嫌な気持ちにならず、再読したくなります。物語は特別珍しい話ではありません。一人の女性を愛する二人の男性。どんな感情が沸き上がるか、想像はそう難しくはないでしょう。けれども、この詩が素晴らしいのは、ただただ愛が深いから。深いその愛の先にいるあなたの幸福が私の希なのだと。うろたえるほど真っ直ぐ心に響いた一冊。

2016/06/18

壱萬弐仟縁

十分すぎる稼ぎがあれば、暮らしも楽になるだろう。子供たちにはちゃんとした教育だって受けさせてやれる。そしていつしか一家揃って安らかに平和な日々を送るのだ――(17頁)。一度ならずも二度、三度家計は苦しくなりましてもうどうにもならなくなるとアニーはせっかくの商品を仕入れ値よりもずっと安く売ってしまうのでありました(29頁)。商売に向く人、向かない人、悪人、善人といるものだな。ある時は桶を作ったり、またある時は大工となったり、漁師のために漁の網を編んでやったり、 

2014/11/04

ホンダ

まず冒頭に「忠実な翻訳を読みたいのであれば、入江訳(旧訳)を読んで欲しい」と記載してあるが、朗読用に作られた本書は意訳や省略はあるものの、原作の世界観を見事に伝えていると思う(ちなみに巻末の原文は平易な英語なので、読み比べてみてはどうだろうか)。ありきたりのストーリーだからこそ、全編に渡る叙情的で美しい詩のような文章が一層輝きを増し、本作を特別な価値のある作品にしている。Coccoの某曲は本作にインスピレーションを受けたのだろうと勝手に思っているのですが。

2019/12/11

Decoy

旧訳で読んだのは、30年ほど前だろうか…? 「朗読用に翻訳した」だけあって、とても読みやすい。ストーリーは、「陳腐」と言ってもいいぐらいに、ベタベタなお涙ちょうだいなのだが、不思議なほど胸を打ち、深い余韻まで残す。150年以上にわたって読み継がれ、複数の翻訳が生まれ、リヒャルト・シュトラウスのような大作曲家が曲を書くわけだから、傑作と言わざるを得ない!

2019/08/23

三本矢

テニスン研究の一環として、大学2年のころに読んだ作品。太陽と恋のゆくえが対応している、という着眼点でレポートを書いた。情景描写が豊かで、そこに描かれる美しい光景を思いやるだけでも、締切に追われるこころの休息になった。

2011/11/22

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