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黒雲の下で卵をあたためる

黒雲の下で卵をあたためる

黒雲の下で卵をあたためる

作家
小池昌代
出版社
岩波書店
発売日
2005-11-26
ISBN
9784000226158
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黒雲の下で卵をあたためる / 感想・レビュー

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みねたか@

小池昌代さんの書く文章に強く惹かれる。詩と小説を経て今回は連載された随筆。ギュンター・グラスの詩を題材とした表題作をはじめ、詩を題材とした作品も多く、著者の詩作の考え方の一端を窺がえるのも嬉しい。この人の作品を読むとき、独立した光芒を放つ一節との出会いが楽しみだ。周囲から屹立した緊張感あふれる一文、現実と夢幻が鮮やかに反転する一文、性・生死と戯れる官能的な一文など。そんな一節に出会うたび私の心も波立ち、高揚し、そして鎮まる。本書でもそんな心のざわめきを存分に堪能した。

2021/06/15

野のこ

情景が浮かび上がる。あとがきにも書いてあったがまさに「言葉が広げるエッセイ」丁寧で上品な文章ですが少し茶目っ気も感じられました。白玉のくぼみのおまじないってなんだか素敵。奈良の宿は店主に恐怖を感じた。そして怪奇的異貌の持ち主、宇佐美さん気になる!!じわじわと面白かったです。また詩もたくさん出てきて、イエイツの「混じりけのない感情を~」と「黒い雲のバラード」が特に心に残りました。「ただ在るという、それだけの状態でいることが私の祈り」しみじみいいなぁと思いました。

2017/09/29

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

小池昌代さんのエッセイ集。詩人らしく、詩や本の一節などが挟まれながらのエッセイには、ハッとするような言葉の数々が散らばっており、この人は世界がこう見えるのだろうと羨ましいような気持ちになる。

2015/07/07

プクプク

ゆっくりと読んだ。好き!どの文章も心地いい。「くぼみについて」の中の白玉を作る表現に浸り、「雑踏の音楽」のイエイツの言葉を噛みしめた。モスクの景色、蝉、槐、家の中、背なか、繰り返し読んだ。どれも短編でありながらしっかりと心に届き響く。

2014/11/20

きゅー

10年前好きだった小池氏の言葉がいまの私には届かない。それが良いことなのか悪いことなのかも分からず、ただ寂しい気持ちをかこちつつ読み通した。彼女の言葉により広がる世界を楽しみたいのに、そこに見えるのはどこかで見たことのあるような世界。忙しない今ではなく、もっと穏やかな心のときに読む一冊なのかもしれない。

2014/04/17

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