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神話と日本人の心

神話と日本人の心

神話と日本人の心

作家
河合隼雄
出版社
岩波書店
発売日
2003-07-19
ISBN
9784000233828
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神話と日本人の心 / 感想・レビュー

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Aya Murakami

NHKの100分de名著にて紹介された本。図書館で借りてきました。 日本人って自己主張の乏しい事なかれ主義と言われていますが、それを可能にしているのは中空均衡構造といういわゆる心の中心がからっぽという状態らしいです。そして、著者がいうにはやはり諸外国から「あなたたち日本人は我々一神教から学んでその問題を解決すべき」と言われているそうです。とはいえ…、一神教の思想って難解なのですよね…。道のりはかなり険しそうです。

2018/07/22

Kei Kikuchi

古事記を中心として、神話が我々に語りかけることを河合隼雄が分かりやすく、また読み手がきちんと考えるように導きます。神話はダイナミックでありながらも繊細な物語になっており、アマテラスを本流としながらも、同時にスサノヲの物語、スサノヲ、オオクニヌシ、ヤマトタケルの旅が物語の亜流ではないことを知らせてくれます。そしてこの本の驚くべき考え、思考はヒルコの漂泊こそは神話が現在にも息づいていることを教えてくれて、物語の強さと豊かさ、それが時間と人、文化と人を強固に結び付けていることに気付かせてくれる著作です。

2016/10/15

Mayu

タイトルの通り、神話の研究から日本人の心を紐解くという主旨ですが、キリスト教の原罪に対しての原悲、西洋の中心構造に対しての中空構造という考えが非常に納得でき、源氏物語も菊と刀も、歴史上または現代日本で起きている大半のことがこれで説明がついてしまうのでは…私にとってはこの本との出会いは衝撃的と言っていいくらいの印象でした。他の本の感想で書かれている方がいたように、莫大な臨床例をご覧になっている河合隼雄さんだけに、単なるこじつけではなく、帰納的、演繹的両面からの裏付けを感じて、全体的な主張にも、個々に挙げられ

2018/10/24

SKH

「逆説の日本史・古代黎明編」と併読。こちらは、日本神話を史実として捉えるのではなく、神話の中に込められた、心のあり方、思想を読み解き、現代の日本人の心のあり方まで繋ぐ。

2014/01/15

長年の積ん読を大後悔。古事記と日本書紀を比較しながら神話の読み解き方を解説し、一神教と多神教を例にあげて神話の構造に迫り、そこから日本神話の特徴と魅力を洗いだす。ひじょうに面白く、しかも文章がとてもやさしい。記紀にあまり親しんでこなかった人にも推薦したくなるくらい。無為の中心と対立する二者で成り立つトライアッドを持ち、同じパターンを繰り返しながら少しずつ変化する中空均衡構造は、読んでいて内田樹「日本辺境論」を思い出した(日本は変化し続けるがその変化のしかたには法則があり、日本の特徴もそこにある)。

2016/06/15

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