KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

独裁者になるために

独裁者になるために

独裁者になるために

作家
イニャツィオ シローネ
加藤周一
Ignazio Silone
齋藤 ゆかり
出版社
岩波書店
発売日
2002-12-20
ISBN
9784000241212
amazonで購入する

独裁者になるために / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mejiro

小説のつもりで読んだので微妙だった。そでの紹介文はおもしろそうに見えたんだけど…。3人の人物によるわりと真面目なQ&A。主にヒトラーやムッソリーニを引き合いに出して独裁者になる方法を論じている。1960年代に書かれた本なので少々古く感じた。このテーマを今読むなら他にもっと適した本がありそう。

2014/12/27

ウラー

p273「誠実な人間にとって、歴史はかならずしも宿命ではないと信じるからです」1930年代のドイツ、イタリア、ソ連などの全体主義についての観察と分析を対話形式で描く。文中でもたびたび示唆されるが、この本で述べられる条件とは、戦間期の独裁国家に共通して見られる特徴に過ぎず、それを満たせば独裁国家が成立するというものではない。ましてや独裁者志望者にとってのToDoリストなどでは全くない。冒頭に掲げた引用文のように、歴史はある条件を満たせば当然に一定の方向へ動くものではないという筆者の持論なのかもしれない。

2019/10/19

fumi

何の気なしに図書館で借りたけれども、読んでみたら内容が濃い。独裁政治は、どのような状況を背景にして生ずるのか。戦争・貧困の継続に疲弊し、判断力を失い、混乱した状況の収拾をのぞむ人々が支持することにより、まことしやかに平和時であればとんでもないならず者がいかにも合法的に独裁体制を確立してしまう。民主主義といわれている社会においてもいつの間にか独裁者が政権の座に着き、横暴に振舞い始める可能性があるということには心していなければならないのだろう。

2012/12/27

人非人

独裁の定義、条件に付いての本。日本は確実に独裁への条件を満たしてきていると思う。「三酔人」も読まねば

2014/06/01

Mentyu

タイトルが過激なので思わず…。三人の対話形式で話は書かれており、ファシストだけでなく、スターリンやボルシェビキなども含めて、権力掌握までの手段や政敵の排除などについて書かれている。独裁者の出現しやすい状況など今の日本に通じる所も多く、独裁が遠い世界の話ではないということを認識させられた。

2013/04/27

感想・レビューをもっと見る