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対談集 なにものかへのレクイエム――二〇世紀を思考する

対談集 なにものかへのレクイエム――二〇世紀を思考する

対談集 なにものかへのレクイエム――二〇世紀を思考する

作家
森村泰昌
出版社
岩波書店
発売日
2011-10-29
ISBN
9784000241670
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対談集 なにものかへのレクイエム――二〇世紀を思考する / 感想・レビュー

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魔魔男爵

名文引用:森村泰昌「ゴヤが、いろいろやりながら、最終的に戻ったのは、魔女を描くことだったんです。<黒い絵>という有名な作品群がありますが、ゴヤは若いときにも、魔女の集会の絵を描いています。しかし、面白い絵ではあるが、ステレオタイプ化した魔女像だったりする。ところが、最晩年に描いた<黒い絵>シリーズは、かつてのステレオタイプ化されたものではないんです。ものすごい絵ができて、その絵はいま見ても『これ、現代美術と違う?』というぐらい新しい世界になっています」:20世紀を考える対談集だが、20世紀美術は語る価値無

2017/06/14

midnightbluesky

わたしは絵画や写真を見てなかなか言語化できないが、そのもどかしさを明快に説明してくれるのが福岡センセーとの対談。鈴木邦男さんとの対談では逆に話を聞かれてしまっているあたりに鈴木さんのスゴさを感じてしまった。

2012/10/14

保山ひャン

森村泰昌の20世紀をテーマに自ら扮する作品展にあわせて行われた対談集。鈴木邦男、福岡伸一、平野啓一郎、上野千鶴子、藤原帰一、やなぎみわ、最終章は3.11以降に高橋源一郎と。各対談者はいろんな分野でのスペシャリストだが、森村泰昌の明晰で面白い話術も堪能できた。山口二矢やマリリン・モンローの話も印象的だが、三島由紀夫について語られることが多かった。20世紀は三島の世紀だった、ということか。

2016/05/05

あきこ

この題名の展示会に行ったとき、心に何かが響いた。歴史上の出来事は年表での過去になってしまうけれど、この写真展では生きてそこにいる、という感触があった。そんなことを思い出しながら読んだ。最後の対談では3.11の震災も織り交ぜられて、一層現実感があり、これからの自分の立ち方、みたいものを得られた気がする。確かに「がんばれ日本!」ってやだね。

2011/12/29

貧家ピー

最後の高橋源一郎との対談が興味深かった。1951年生まれ同士、中学では周りに「毛沢東語録」や「共産党宣言」を持っていた人間がいた時代。背伸びして追いつこうとしたら、学生運動は70年代に入ってぴたっと終わってしまった。残された宿題を芸術の形で片付けていることが、再度の対談でわかった。「正しさへの同調圧力」という言葉、メモ。

2011/12/14

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