KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

101年目の孤独――希望の場所を求めて

101年目の孤独――希望の場所を求めて

101年目の孤独――希望の場所を求めて

作家
高橋源一郎
出版社
岩波書店
発売日
2013-12-26
ISBN
9784000245203
amazonで購入する

101年目の孤独――希望の場所を求めて / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヨクト

みな必死だ。少しでも弱さをみせると世界から切り離されてしまうようで。子ども、高齢者、障がい者、病人。弱さにもいろいろあるし、その弱さを受け入れ、その弱さを育ててくれる場所も必ずある。世界に必死にしがみついていては気づけないだけで、その弱さには大切なものがある。弱さは時に君を味方する。弱さをさらけだせる人はかっこいい。高齢化社会に突入する中で、かっこいい弱さを持つ、弱さを認めてくる、そんな人生の先輩方に出会えたら、そんな社会も不安じゃないね。

2014/05/09

ruki5894

緩やかに坂を下っていく。いい言葉だと思う。親も年老いて自分もゆっくりと下り始めている。そんな時にこの本に出会えて良かった。

2019/07/12

saga

社会で弱者といわれる病気や障害のある方、学会へ行けない方、お年寄りらを訪ね歩かれたルポルタージュ。そういった方々を弱者だとは勝手にこちらが思い込んでいること。反対に 自分より生きることに素直で、本当に今、見直さなければならない心を持っておられると感じた。考えさせられる本でした。

2014/09/12

Foufou

高橋源一郎も70歳。この人の講演会を手伝って以来著作をポツポツ拝読して至る今日。古希ともなればポストモダンの旗手も「死」と向き合うのは道理、か。「『文学』というものが何に似ているか、と訊ねられたら、わたしは、あの時、抱いていた(重症心身障害の)赤ん坊のことを思い出すのである」。ダウン症児のアトリエ、身体障害者の劇団、小児ホスピス…を訪ね、「弱者」にこそ励まされ、そこに文学との類縁性を見出していく。自然に寄り添うありようもまた文学か…と、虚をつかれる思い。死に際に、文学を思い出すだろうかとふと自問してみる。

2021/06/24

Naomi

図書館の新刊棚で、気になって。「ダウン症の子どもたちのアトリエ」や、「身体障害者だけの劇団」、「子どものためのホスピス」などを訪れたルポルタージュ。興味深かったけれど、文章が好みに合わず、流し読み。「クラスも宿題もない学校」きのくに子どもの村学園を知ることができたのは、よかった。あとがきにあった、重症心身障害児・者の通所施設「でら~と」を取り上げている、ドキュメンタリー映画「普通に生きる」を土曜日に観たばかり。映画、すごくよかった。

2014/02/21

感想・レビューをもっと見る