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ミンネのかけら――ムーミン谷へとつづく道

ミンネのかけら――ムーミン谷へとつづく道

ミンネのかけら――ムーミン谷へとつづく道

作家
冨原眞弓
出版社
岩波書店
発売日
2020-09-26
ISBN
9784000248921
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ミンネのかけら――ムーミン谷へとつづく道 / 感想・レビュー

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榊原 香織

ムーミンの新訳者でヴェイユの研究者 もー、興味津々。 若き日のパリ時代から北欧との出会い、ヤンソン女史とのあれこれ 華がありますね。 ムーミンは音読すると心地よいらしく、ん、スウェーデン語かあ・・

2021/01/25

帽子を編みます

この本すごいです。読友さんの一部に熱烈にオススメします。ヴェイユを学ぶためにパリに留学し、カタリ派を研究し、パリの友人が出来、ヴェイユの旧友の甥のカーン氏とも知り合う。北欧の友人が出来、スウェーデンで過ごし、島の漁師小屋の別荘で生活したり、ムーミンを知り、トーヴェ・ヤンソンの本を訳そうと、本人と交流を深める。どこをとっても興味深いです。ヤンソンにひかれて手に取りましたが、著者にも関心が向いてしまいました。とりあえず、ムーミンは通して読みます(決意)。それから、ほかにも読み進めようと思います。

2020/12/06

qoop

シモーヌ・ヴェイユ研究者として留学したパリでの生活、日本で出会った友人たちを通じて培った北欧文化への親しみ、トーベ・ヤンソンとの交流など、著者の来し方を整理し、テーマ別のエピソード群で上手く綴って読ませる。ヤンソン/スウェーデン語への接近がどのようになされたのか興味があったのだが、出逢いに至るまでの経緯を重みを持って伝える構成で理解が深まる印象。著者の人生に引かれた一本の線を辿っているかのような読み心地だった。

2021/03/16

ぽけっとももんが

ムーミンかわいい北欧おしゃれ、という今どきとは一線を画す。エッセイというには硬いけれども、学問が好きで興味を持ったことにはまっすぐ突き進む著者に敬愛の念を抱かずにはいられない。ゴトランド島を地図で確認して、いかに自分の脳内地図がいい加減かわかってびっくりした。すごく狭い海を囲んでるんだね、バルト三国やスカンジナビア諸国とは。

2021/01/02

ヴェイユとトーベに対する著者のつながりに触れる、とても心地良い一冊だった。最終章(おわりにかえて)の著者の想いとその引用(ヴェイユの言葉)が、「記憶(ミンネ)の断片」につながる(つなげるようにと)、温かいメッセージをもらったような気がする。皆が個々、それぞれの断片をそう繋げるようにと。「過去、この世界の実在。しかも手が届かず、一歩たりとも近づけず、そこから発する光を迎えるべく、自身を方向づけるべき何か。だからこそ過去は、永遠にして、超自然的な実在性のすぐれた表象である。」(シモーヌ・ヴェイユ)

2022/02/12

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