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定本 柄谷行人集〈1〉日本近代文学の起源 増補改訂版

定本 柄谷行人集〈1〉日本近代文学の起源 増補改訂版

定本 柄谷行人集〈1〉日本近代文学の起源 増補改訂版

作家
柄谷行人
出版社
岩波書店
発売日
2004-09-29
ISBN
9784000264860
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定本 柄谷行人集〈1〉日本近代文学の起源 増補改訂版 / 感想・レビュー

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ころこ

随分改稿されており、こちらの方が『原本』よりも論旨がつかみ易い印象です。『原本』には無い第7章ジャンルの消滅は、前半がある種の漱石論になっています。ノースロップ・フライのフィクションの4類型(ノヴェル・ロマンス・告白・アナトミー)によると『猫』=アナトミー、『幻影の盾』『夢十夜』=ロマンス、『こころ』=告白、ノヴェルは書いていない。「没理想論争」において鴎外ではなく逍遥に着き、小説の歴史的発展を否定するのは、『文学論』を書いていた漱石がはじめから理論を背景にして書いていたからだといいます。

2020/12/02

masabi

【要旨】日本において近代文学の成立の背景に倒錯があったことをみる。【感想】前提となる日本文学の知識が欠けているのでよくわからなかった。1970年代のころから批評家から思想家への移行が準備されていたようだ。

2016/12/04

LimyAlmond

120ページまでしか読んでない。鶏が先か卵が先かみたいな話が多かった。今までは鶏が先だとされていたが、その鶏の自覚には卵が必要だった。的なやつとか。『規制や抑圧を受けることで初めて自覚される概念』についての指摘とかも多かった。とはいえ意味がわからない部分がめっちゃ多かった。指示語が苦手なのかもしれない。抽象的な話が読めないのかもしれない。

2017/06/03

amanon

このような非常にユニークな、こう言ってよければ非常に特殊な日本文学論が四カ国語に訳されているという事実に驚かされる。また、このような著書が書かれた背景には、日本が他のどのアジア諸国とも違う近代化の道のりを歩んだということがあるのでは?という気に改めてさせられた。これまで読んできた他の著書と重複する内容も少なくないが、日本近代文学というテーマで一つにまとめ上げられることでまた新たな意味を帯びてくると思う。個人的には谷崎と芥川の論争を巡る考察が特に興味深く読めた。ただ、最終章に物足りなさを感じたが…

2013/01/07

nonfiction

面白かった。内容もさることながら、驚かされるのはその発想の柔軟性。応用度が高く大変参考になる。明治期の小説入門としてもいいかも。

2014/08/17

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