定本 柄谷行人集〈4〉ネーションと美学
定本 柄谷行人集〈4〉ネーションと美学 / 感想・レビュー
壱萬弐仟縁
国家と市民社会とネーションの相関図(p.22)は、非常に興味深い。理由は、市民社会の真意が日本では常に問われてしかるべきだと思うからだ。市民とは欧州からきている概念だが、真に日本が市民社会を標ぼうできるには、原発問題などへの取り組みで展望できるのではないか。本テーマで3.11後の社会問題を論じる場合、どのような言説となるか、著者の新しい見解が期待されることでもある。
2012/04/27
amplecutter
「死とナショナリズム」「美術館としての歴史」「美学の効用」に特に惹かれた。高校時代に「世界史」やら「倫理」やらの教科書に陳列されていた諸々が新たに配列されて未だ見たことのない文脈が巧みな文体で描き出される様は無教養なわたくしにもやたらと面白い。もっと色んな本が読みたくなる。
2011/09/16
makarinx
再読。読んでいるときに北京ビル火災のニュースを見て、不可解だったカントの「崇高」論に関する箇所が腑に落ちた。
2009/02/11
madofrapunzel
★★★★☆ ネーション論。 『トラクリ』でのネーション論をおぎなうものとしてもあったけど、それ以上に様々な領域とこのネーション論を絡めている(しかも面白いし妥当)所が柄谷さんの粋な所。「文字の地政学」なんかは特にオススメです。定本シリーズもあと1冊かぁ…。
2011/09/25
fseigojp
タナトスは超自我の発想のもとになったようだが、あくまで歴史分析的な概念なのでは?
2014/09/21
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