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おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために)

おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために)

おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために)

作家
関川夏央
出版社
岩波書店
発売日
2006-02-21
ISBN
9784000271042
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おじさんはなぜ時代小説が好きか (ことばのために) / 感想・レビュー

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えむ女

時代小説の紹介本かと思いきや、その小説が書かれた時代背景や作家の境遇まで解説してある結構しっかりした本だった。思想の記述や苦手な幕末期はやはり私には理解し難かったけど、「読みやすい、読みにくい」「好き、嫌い」だけで評価していた作品が生まれた必然性の様なものに触れ新鮮だった。吉川英治三国志、藤沢周平蝉しぐれ、佐藤雅美作品など私の人生の数冊に入る本の解説には興味津々。これからも楽しく読めばいいか!

2017/01/25

キサラギ

自分が常々オジサンっぽい俳句をつくる理由がわかりました。時代小説は、歴史という共通言語を使った現代小説なんですね。時代が進んでその共通言語が衰退していくのは忍びないです。現代人で清水の次郎長について知っている人はどれ程いるのでしょうか?作者は時代小説をその作家の生育履歴も含めて分析していて面白かったです。歴史小説は読むけど、時代小説はあまり読んでおりませんでしたので読んでみたくなりました。

2014/02/09

kuri8655

教科書には採り上げられない大衆文学を軸とした近・現代文学史を私は初めて読みました。50代の著者が若者に向けて語り聞かせる口調は基本やさしく、時に熱く、授業の雑談コーナーででもこんな視点を教わりたかったと思いました。武蔵や新撰組の定型イメージが出来上がっていく過程など、今の中高生でも目を輝かせて聞き入るのではないでしょうか。強く心に残ったのは「‘私’などちっとも大切ではない」ということです。自己憐憫や卑下自慢の元になる‘私’など後生大事にしなくても小説は書けるし読めるということです。目を開かされる一冊です。

2013/07/05

キムチ27

タイトルと想定からして、筆者が飲み屋で語る類のものかと思いきや、足が地に着いた近代~現代への西洋文学も踏まえた芸術思想論であり、途中からはメモを片手に正座する気持ちで読了。筆者が言う「おじさん」は社会における「暗黒大陸の住人」であって、敢えて性差を考えず知識教養人、文学を自分の欲する気持ちで読みたいと考える人々と置き直してもいいかな。明治から大正、そして昭和・・帝大VS私大、金満インテリ層VS積み上げ苦労人、お友達文学人VS一匹狼物書き等種々の対立が連綿としてある。

2014/01/14

スノーマン

司馬遼太郎の燃えよ剣ぐらいは読んだけど、なんと佐藤雅美さんを女性だと思っていた…ぐらい時代小説に詳しくはない。おじさんにも詳しくない。それでも作家の生い立ちや意外な性格も紹介されているので、自ずと作品にも興味がわき、全て面白そうに感じた。おじさんになりつつある伴侶の本棚には司馬遼太郎だらけなので、少しずつ拝借させてもらおう。現代ものでは少々照れ臭くもある、純粋さや青春をとても感じる作品たちばかりなんやね。おじさんは実はピュア、という新たなイメージが加わった。

2014/03/02

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