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詩のなぐさめ

詩のなぐさめ

詩のなぐさめ

作家
池澤夏樹
出版社
岩波書店
発売日
2015-11-26
ISBN
9784000610834
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詩のなぐさめ / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

心に寄り添ってくれる表現形式としての詩の魅力を語りつくすエッセイ集。東西の文学に精通している著者らしい筆の運びが印象的で、漢詩について語った後に、ギリシアの詩について書くといった軽やかな精神の動きに魅せられながら読んでいった。美の表現の形式としての詩だけではなく、社会の歪みに正面から向き合う詩を紹介しているのが特長の一つ。「戦闘的な詩人」の章に収められた、痛烈なアメリカ批判のネルーダの詩は、言葉の芸術としての詩の凄みを感じさせるものだった。「詩はこの憂き世を生きてゆく上でずいぶん役に立つもの」1ページより

2015/12/21

KAZOO

池澤さんによる世界の昔からの様々な詩(幅広い概念での)に関するミニ評論です。私は岩波の雑誌の「図書」連載中にも読んでいるのでわかりやすく読むことができました。基本的には岩波文庫に収められているものを取り上げているのでなじみがあるものが中心となっています。一つの詩からほかの文学作品へも飛んで行ったりしているので私にはかなり楽しめました。

2018/02/27

mizuki

詩を諳んじたり引用したりする人に本の中でしか会ったことがないわたしは、詩集の初心者です。そんなわたしに道案内をしていただきたくて手に取った池澤夏樹の詩集エッセイ。これは少し敷居が高く感じてしまったが、まずは紹介されていたイェイツ、リルケ、シェイクスピアを手に取りたいと思う。池澤氏が「詩は今いるところであなたの心に作用する」「詩を読むことを習慣にするのは生きていく上で有利である」と語っているので、彼を信じ、まずはお気に入りの詩集を探そうと思う。

2016/02/10

Tui

まずこの一文から始まる。〈詩という部屋は敷居が高い〉。そうなんです池澤さん。どうすればいいでしょう。詩の世界に興味はあるんですが、取っ掛かりがなくて。池澤さんから手渡されるのは、岩波文庫。漢詩、ローマ詩、リルケにエリオット、谷川俊太郎、俳句、奄美民謡。詩でめぐる古今東西世界一周。激しい詩を残したマヤコフスキーがとくに気になる。あと『アラブ飲酒詩選』を古本屋で見つけ、ルバイヤートと読み比べをしてもみたい。池澤さん曰く、新聞書評欄の中でも毎日新聞は際立っているとか。む、乗り換えようかな。

2016/10/20

呼戯人

詩人で小説家の池澤夏樹が、詩に関するエッセイを書いた。詩なんて売れないだろうから、詩に関するエッセイはもっと売れないだろうとわかっているのに池澤は詩に関するエッセイを書いた。知っている詩人も知らない詩人もたくさん登場する。「詩を読むことを習慣にするのは生きてゆく上で有利なことである。」と池澤は言う。かつて若い頃読んだ詩人と再会する。いまだかつて読んだことのない言葉だちと初めて出会う。そんなことを可能にする上質のエッセイである。古代から現代まで日本から西欧そしてアラブ世界まで世界中の詩を知り合いになれる。

2015/12/12

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