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ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論

ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論

ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論

作家
デヴィット・グレーバー
酒井隆史
芳賀 達彦
森田 和樹
出版社
岩波書店
発売日
2020-07-30
ISBN
9784000614139
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ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論 / 感想・レビュー

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ケイトKATE

「クソどうでもいい仕事」と訳された刺激的な一冊である。「ブルシット・ジョブ」とは「仕事している本人が無意味で、不必要で、やりがいを感じない仕事」を指している。しかも「ブルシット・ジョブ」に従事している本人が、給料はいいが後ろめたさや嫌悪感を抱いている。この「ブルシット・ジョブ」が日本をはじめ、資本主義の国が「ブルシット・ジョブ」で溢れていることに気付かされる。今後、社会は「ブルシット・ジョブ」ばかり作り出す形態を解消するのはもちろんだが、私たち自身が人生に有意義に感じるものを見出していく必要がある。

2020/08/30

踊る猫

騙されてはいけない。確かに企業に巣食う「ブルシット・ジョブ」を告発する内容でもあるのだが、この本のベースにあるのは「そもそも働くってどういうことだ?」という根源的な問いなのだと思う。なんの苦労もなく稼ぐことよりも、「仕事」を(その内容は二の次にされてでも)していることが美しく見られる。この倒錯した事態を哲学的に(!?)問わなければ(つまり「仕事」観を一新しなければ)、ただ単に「リストラの薦め」みたいに読まれてしまうだろう。私は「シット・ジョブ」従事者だが、働く上での心構えも問い直されたような読後感を持った

2020/09/17

紅坂 紫

先日亡くなったデヴィット・グレーバーの著書、サブタイトルに惹かれて購入したが面白い。労働の価値と報酬が釣り合っていない話で結構笑いながら読んだが笑い事ではないと思うと頭が痛い。

2020/09/17

鵐窟庵

中間管理職など、仕事を維持するための仕事(=ブルシットジョブ)が現在なぜここまで増えてしまったかを、複数のブルシットジョブ従事者へインタビューしながら描いている。彼らに共通するのはそこへやりがいを感じる以前に、システムの中へ組み入れられてしまっていること。筆者はその歴史的起源から解明し、ブルシットネスに対抗するための、いくつかの思想や行動を探索する。正しくサボること、は重要な処世術であり、そしてそれは、資本主義社会における自由とは何かと言った実存的な問いかけとその行動原理をもたらすものであるのだろう。

2020/08/31

chiro

ブルシットジョブが蔓延していることに異論を挟む労働者は我国にもほとんどいないと思う。そして、それがホワイトワーカーのなかで起きていることについても同様に。著者はこうしたことが何に基づいているのかを多くの具体的な事例から詳にし、その個々の事例に共通する事柄を炙り出すことで本質的な問題を明らかにしている。これは自明的であるにもかかわらず、問題化されていないことの不思議さと相まって中々本質が見えなかった問題であったが、著者によって見事に解き明かされている。

2020/08/05

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