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芸術と政治をめぐる対話 (エンデ全集)

芸術と政治をめぐる対話 (エンデ全集)

芸術と政治をめぐる対話 (エンデ全集)

作家
ミヒャエル・エンデ
三島憲一
丘沢 静也
出版社
岩波書店
発売日
2002-09-18
ISBN
9784000920568
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芸術と政治をめぐる対話 (エンデ全集) / 感想・レビュー

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nobi

エンデの作品は読んだことがなくボイスは名前すら知らなかった。ボイスが仕掛け相容れない形で衝突する対談。古典古代に頼らず現代の問題を解決すべく“人間像をはかる尺度”をつくりだす必要があると唱えるエンデ。対してボイスは“社会芸術”といった言葉を当然の如く振り翳して煙に巻く。が、再読してみるとボイスの既成の“芸術”観を脱しなければ自己満足に過ぎない、との弁に共感し始める。ヒトラーユーゲントも体験し、その危機感を通じてか、何もかも打破しようとする彼のエネルギーはとてつもない。彼の“脂肪の椅子”は少なくとも衝撃的。

2022/02/04

壱萬弐仟縁

1989年初出。 実際は1985年2月8日に アルゲンタール自由市民カレッジで 語りあう(11頁)。 ボイス曰く、 「だれもが芸術家」 と言うときは、社会という芸術の意味 なんだよ(20頁)。 また、曰く、 「交換の経済から、能力の経済へ、 いいかえれば創造力の経済に 移行している」(25頁)。 これは、創造的社会という、 現代の創造都市、創造農村の 理論的基礎を指摘していると思う。 また、ボイス曰く、 「芸術」という概念がいやなら、造形 という概念を採用してくれたまえ(47頁)。  

2014/06/11

へんかんへん

本読めなくなっているけどまた読める日まで読む

2022/07/31

iwri

4回目くらい。二人の議論の重要な核はシュタイナーの「自由の哲学」にある。エンデは、道徳的想像力に力点をおき、ボイスは自由に力点をおく。一方、社会問題では、エンデは意識(内面)に力点をおき、ボイスは制度(外面)に力点をおく。つまり、二人の大きな差異は基本的にはどこに力点を置くかという問題である。あえていえば、エンデは現実的であり、ボイスは将来獲得されるであろうものを既に前提している、ここに噛み合わなさが生まれていると感じた。個人的な印象では、ボイスは人智学的世界観を無造作に使いすぎている気はする。

2011/10/14

xin

エンデ「……創造的であるというのは、要するに、人間的であるということに他ならない。それが、つまり、創造的でありうるということが、人間を動物から区別するものなんです。」p19

2013/02/12

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