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それから 門 (定本 漱石全集 第6巻)

それから 門 (定本 漱石全集 第6巻)

それから 門 (定本 漱石全集 第6巻)

作家
夏目漱石
出版社
岩波書店
発売日
2017-05-12
ISBN
9784000928267
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それから 門 (定本 漱石全集 第6巻) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

『それから』は、なんだかんだ言って、ドラマのある小説だ。友人の嫁に横恋慕する話だし、いわゆる高等遊民の主人公が一大決心をする話なのだから。それに比べ、『門』は地味な印象が拭えない。社会から距離を置き、ひっそりと暮らす夫婦の休日小説といった趣きがある。ドラマらしいドラマもさほど起こらない。けれど、読んでいて、ザワザワとした気持ちになってくるのはどうしてだろう。始まって間もなく、伊東博文暗殺の話題が出てくる。(つづく)

2017/06/16

鯉二郎

この巻に収録されている「それから」と「門」は既に文庫で読んだが、全集で読むのは初めて。小説の感想は文庫版に譲り、ここでは全集の小さな発見を書く。「それから」の「十」、代助はリリー、オブ、ゼ、ヴァレーという花を活ける。同じ個所で岩波文庫も新潮文庫も鈴蘭と表記している。この全集を読むまで鈴蘭の英訳を知らなかった私は、lily of the valley、この言葉の響きに感銘を受けた。直訳すれば谷間の百合。三千代との自然の愛か、親が決める結婚か、その狭間で煩悶する代助の心の象徴ではないか。

2019/12/03

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