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九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)

九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)

九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)

作家
サマセット・モーム
武井武雄
William Somerset Maugham
光吉 夏弥
出版社
岩波書店
発売日
1954-12-10
ISBN
9784001100402
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九月姫とウグイス (岩波の子どもの本) / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 おとなの絵本 月舟書房

シャム(いまのタイ)王国の心優しい9番目の姫君と、意地悪な8人の姉たち。サマセット・モームが一篇だけ遺した童話。飼っていたオウムが死んでしまって涙に暮れるお姫様を慰めるように森から飛んできたウグイス。美しい歌声に癒されるほどに、森へ帰ってしまうのが不安になる。でもウグイスは鳥かごの中では歌えない。歌えなければ死んでしまう……。大切な者の幸せを考える優しさと勇気。縛るのではなく、窓を開けておく。そうすれば窓に射し込む光が心を輝かせてくれるはず。1954年初版。クラシカルでエキゾチックな絵も素適な絵本。

2016/04/17

masa@レビューお休み中

サマセット・モームで知っていることといえば、タイのザ・オリエンタル・バンコクのスイートルームに長期滞在していたことと『月と六ペンス』の作者ということだけだ。それ以外、何も知らない。それにも関わらず、最初に手にした作品が、児童文学の『九月姫とウグイス』で良かったのだろうかと思案してしまった。九月姫とウグイスは出会ってしまいます。心の友、心の拠り所として関係性を築いていきます。でも、互いの想いの量がずれてしまうと…それまでの均衡が崩れてしまうのです。どうあるべきかは、自分たちが決めるということなのでしょうね。

2014/02/13

ケイ

絵がとてもふんわりとして、使われている色もとてもきれいな絵本。舞台はシャム。東南アジアや太平洋の島々を舞台にした話が多いモーム。ここでも、欧州とは違ったシャムの、異国情緒か憧憬のようなものを感じる。閉じ込めて囲うのでなく、相手を尊重して信頼することは難しい。ウグイスとお姫様のステキな関係は、優しくていいなあ。

2015/02/25

ジンジャー(C17H26O4)

王さま、そんなに何べんも名前を変えられたらかわいそうじゃありませんか。だからひねくれておしまいになったんですよ、一月姫から八月姫まで。なんて思っちゃいますけど、きっと名前せいばかりではなかったのでしょう。九月姫のやさしさにウグイスの歌声がうつくしく応え、それがまた九月姫をいっそううつくしくします。「じぶんのしあわせよりも、じぶんのすきなひとのしあわせを、だいいちにかんがえるのは、とても、むずかしい」それは相手を信頼することにもつながります。大切なことを教えてくれるお話。異国情緒ある装画に惹かれます。

2019/09/20

gtn

悪知識に染まり、一時は善意の押し付けに走ってしまった九月姫。相手の苦しみを目の当たりにし、真の慈悲が呼び起こされる。一方、ねじ曲がった心に支配された者ども。精神の醜さが見た目にも現れる。モームが描こうとしたのは、キリスト教の限界と仏教の可能性か。シャムを舞台にしたのも、そんな意図かも。

2019/12/06

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