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サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)

サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)

サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)

作家
ミヒャエル・エンデ
司修
Michael Ende
矢川澄子
出版社
岩波書店
発売日
1984-07-13
ISBN
9784001109870
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サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

サーカスを舞台にしたエンデの戯曲。読んでいて、胸が熱くなった。愛にあふれ、自由に生きること。流されて生きるのではなく、何かを創り出すこと。祈りにも似たエンデの想いが胸に響く。昔からエンデは一番好きな作家の一人だったが、これを読んでますますその気持ちが強くなった。サーカスの団員たちは現実の世界では、無力な存在でしかない。しかし、幻想の世界に旅して悪と戦って、もう一度こちら側に戻ってくる。それが描かれているエピローグには緊迫感がある。彼らは現実に負けてしまうのだろうか。決して負けないと思わせてくれる力がある。

2017/07/01

雪うさぎ

劇中劇が大団円を迎えるとき、エピローグはプロローグとなり、厳しい現実に戻ります。物語の背景にあるのは環境汚染の問題です。弱者には二つの選択肢しかありません。その地に残るや残らざるかやです。決断を下すとき、自分の心に鏡を照らす必要があります。自分の持ちもののなかで、一番美しいものは何でしょうか。それは良心だと思います。知恵遅れのエリのまっすぐな眼差しがそのことに気づかせてくれます。偽りで着飾った姿のなかに、本当の愛や平和はあるでしょうか。エンデは言っています。愛の欠けた国に未来はないと。

2016/02/23

井月 奎(いづき けい)

知恵おくれのエリは、自分を見捨てれば仲間のサーカス団員の経済状況が好転することなどは露知らずピエロのジョジョにお話しをねだります。エリを女王に、ジョジョをジョアン王子に仕立てた壮大な物語です。現実の彼らはため息をつきながら悩み、苦笑いとともにエリを選び、経済的援助を約束する契約書を破り焼きます。躍動感あふれる物語でエリの心をあたためて、ひもじい思いを覚悟して、うなだれて意気消沈している彼らはエリとの生活を選び一人にはさせません。力なき彼らの新しい一歩が力にあふれていることを願い、信じつつ本を閉じました。

2015/09/28

TSUBASA

増築する工場を前に立ち退きか専属になるかを迫られるサーカス団一行。暗いニュースが流れる中酔っ払いの団長が知恵遅れのエリに語ってあげた、ガラスの塔に住む今日の国の姫と蜘蛛の怪物に唆された明日の国の王子の物語。戯曲形式のお話。サーカス団の面々が演じている体かとおもったけど、途中の展開がちょっと驚きだった。現実が辛い時、物語は大切なことを思い出させてくれる力があるんだと思いたい。あと版画の挿絵がいい味出してる。

2021/07/23

北風

土地を汚染する工場、サーカス団はそれと立ち向かわなければならない。でも工場がなければなにも作れないと言うことも本当。いま、我々が生活している中で、それを否定するならば、自分がそういう工場で作られた物を使って生活していると言うことを理解するべきと思う。誰かを批判するなら、自分はなにも後ろめたいことが無いと、胸を張って言えるのか今一度自分の胸に聞いてみなければ。誰だってなにかしらあるものなのだから、お互いそういうものを許し合える世の中になってほしいものだ。

2021/07/24

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