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アンデルセン童話集 2 (岩波少年文庫 6)

アンデルセン童話集 2 (岩波少年文庫 6)

アンデルセン童話集 2 (岩波少年文庫 6)

作家
H.C.アンデルセン
大畑 末吉
出版社
岩波書店
発売日
2000-06-16
ISBN
9784001140064
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アンデルセン童話集 2 (岩波少年文庫 6) / 感想・レビュー

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NAO

「ヒナギク」「ナイチンゲール」「人魚姫」「野の白鳥」といった、自己犠牲をテーマにした話が多い巻だった。また、「ヒナギク」「マッチ売りの少女」「人魚姫」のようにハッピーエンドにはならずに最後に主人公が死んでしまう話が多いのは、アンデルセンの本質が、明るい子どもたちを楽しませる童話を書く童話作家ではなく、繊細でロマンチストな詩人だったということを表しているのではないだろうか。

2017/07/18

けろりん

『人魚姫』『マッチ売りの少女』を含む12篇。物語が「めでたし、めでたし」で終わるものだけではないと知ったのは、何時だったろう。泡と消えた人魚姫、新年の朝冷たい骸となった少女の姿に、幼い心は押し潰されんばかりの悲しみに震えた。アンデルセンの自伝的要素と、深い諦念、キリスト教精神が色濃く反映されるこの作品群が、当時の家庭に於いてクリスマスの楽しみとして待たれたという事実。貧しく、生き難い世に、一瞬の輝き、比類なく美しい献身と愛の炎を燃やし尽くし、神の御許で永遠の魂の安らぎを得る。悲痛な程の願いと祈りを感じた。

2020/02/27

たつや

「マッチ売りの少女」「人魚姫」以外は初読み。どれも素晴らしく、約半世紀生きて、子を持つ身分になると、身にに染みる物語多く、読んでよかったと、心から思う。

2017/06/10

おはなし会 芽ぶっく 

アンデルセンのおはなし12編。『 コウノトリ / ブタ飼い王子 / パンをふんだ娘 / 青銅のイノシシ / 天使 / 人魚姫 / ヒナギク / ナイチンゲール / 野の白鳥 / マッチ売りの少女 / 銀貨 / ある母親の物語 』

2020/10/05

こまった

アンデルセンは、キリスト教信者なのかは知りませんが(たぶんそうです)、キリストの教えにかなり感化されていると思います。彼は家族の愛や尊い自己犠牲、与えることの素晴らしさを盛り込んだ童話を数多く書いているのだと思います。『パンをふんだ娘』『ある母親の物語』『野の白鳥』などはその部類に入っているのではないでしょうか。僕はこの3つの作品がお気に入りです。『マッチ売りの少女』などがそうなんですが、最後に主人公(?)が死んでしまう話も多いですが、それは魂の救済で、幸福なことなのかもしれません。「お疲れ様」ってね。

2014/04/17

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