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マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

作家
イタロ・カルヴィーノ
セルジオ・トーファノ
関口英子
出版社
岩波書店
発売日
2009-06-16
ISBN
9784001141580
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マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫) / 感想・レビュー

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NAO

マルコヴァルドさんは、イタリアの都市に住みながらも、自然の美しさや四季の移ろいに強く心をひかれている。だが、そんなマルコヴァルドさんが経験する四季は、なぜか落ち着かず、どこかシュール。5巡する四季20の話が収められているが、それらの短い話は、4コマ漫画のようで、しかも、最後には強烈なオチがついている。カルヴィーノ自身が「現代のおとぎ話」と呼んだというこの作品、子ども向けというよりは、大人向けといった方がいいようだ。

2020/02/14

KAZOO

イタロ・カルヴィーノのこのような作品が岩波少年文庫に入っているとは知りませんでした。春夏秋冬での季節ごとになっていて全部で20の短編集です。物語も結構エスプリの利いたものがあったりしますが、日常の生活の何気ないことから事件が始まったりして楽しめます。最後に作者の親切な解説があります。またこの中の挿絵もぴったりな感じです。

2015/08/01

たつや

挿し絵のお蔭でマルコヴァルドさんのイメージがすぐに掴めました。ほのぼのした、マルコヴァルドさんの春夏秋冬にちなんだ短編が季節の順番で進む!面白い構成になってますが街中で偶然見つけたキノコを独り占めしようとするマルコヴァルドさんの貧しくけなげな雰囲気が哀愁あって好きです。

2017/02/16

マリリン

シュールで風刺的で愉しい! 読むほどに作品の情景が浮かび上がりどっぷりその世界に浸れるカルヴィーノの魅力満載の短編集。特に「がんこなネコ達のすむ庭」「こどもたちのサンタクロース」は『まっぷたつの子爵』を想わせる作品。他の作品では「別荘は公園のベンチ」と「毒入りウサギ」「けむりと風とシャボンの泡」が印象深く気に入った。軽犯罪や他人の目をものともせず社会や環境問題、道徳的観念等々常識を覆すような突飛な発想を絡めたカルヴィーノの世界、ただただ惹きこまれるように愉しんだ。心地よい弛緩が得られる。

2021/01/20

アナーキー靴下

都会で暮らすマルコヴァルドさんが繰り広げる、20編の短編集。表現力豊かな情景描写は難解さとは無縁だが、読み始めは、自然への憧憬を忘れ得ぬ所帯持ち労働者の心の機微に、子供が共感を抱きおかしみを感じるだろうか、と疑問を持った。子供心を持った大人、みたいなものを当の子供はどう感じるのか、と。が、徐々にそんな単純な物語でないことに気付いた。マルコヴァルドさんは子供なのではなく、現状に満足できない芯の無さがそう感じさせただけだった。これは自分が変化するにつれ、違う受け止め方になりそうな深みがある。いつか再読したい。

2020/12/09

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