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ベルリン1933 壁を背にして (下) (岩波少年文庫)

ベルリン1933 壁を背にして (下) (岩波少年文庫)

ベルリン1933 壁を背にして (下) (岩波少年文庫)

作家
クラウス・コルドン
酒寄進一
出版社
岩波書店
発売日
2020-04-17
ISBN
9784001146240
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ベルリン1933 壁を背にして (下) (岩波少年文庫) / 感想・レビュー

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しゃん

「壁を背にして」という副題のとおり、ゲープハルト一家は背水の陣の状況が続く。その厳しい状況の中だからこそ、主人公ハンスとその兄ヘレとの信頼関係には心打つものがあった。本書は、ゲープハルト一家の目を通して、1933年のベルリンを描いており、それだけにナチスの横暴ぶりが恐怖感ととも迫ってくる。ヒトラー政権の怖さは、それが正当な選挙を通じて権力を握ったことにある。ナチスの暴力が正義となり、法律が彼らに不都合なものを排除していく。それ以上に怖かったのは、ナチスの権力を笠に着てやりたい放題の者たち。次1945年へ。

2020/09/27

ケイトKATE

(上巻からの続き)それにしても、本書で書かれているドイツ社会は決して昔の出来事とは思えなかった。不安定な社会において何もできない政治家、権力を奪うために都合のいい言葉を並べ立て敵対する勢力を罵倒し衝突している状況は、今日の世界でも変わらないと思った。本書は暴力描写がたくさん登場し、読んでいると心が痛くなるが、多くの人に読んでほしい。いよいよヒトラーによってドイツは破滅へと突き進むことになるが、ゲープハルト家の人々の運命はどうなるのであろうか。覚悟して第三部を待ちたい。

2020/05/01

ぐみべあ

どんな風にしてドイツがナチに染まっていったのかが、恐怖感を持ってわかる一冊。自分の兄弟が、友人がまさかナチの支持者になるとは、、という驚きと絶望を主人公と一緒に感じながら、その中でも諦めない不屈の精神で立ち向かっていく。ナチスを支持しないと酷い弾圧を受けるので、この時代に屈さずにいることがどれだけ難しかったかがよくわかる

2020/10/24

かもすぱ

下巻はヒトラーが首相指名される前後数ヶ月の話。ひたすらにベルリンでの"生活"が描かれる。ベルリンの生活は否応なしに政治性を纏い、市民を分断する。主人公は左派思想ということにっているけど、作者はあとがきでナチはもとより当時の左派政党もこき下ろしている。共産党が"生活"を顧みずに理想に拘り、相対的に中道の社会民主党は対抗できるパワーがもうなかった。今の自分には不幸だったとしかいえない。

2020/12/30

フンフン

ドイツは政治的色分けで分断される。家族や友人も分断に巻き込まれる。ケン・フォレットの3部作でも、この時期のドイツが特に劇的な軸となる。なぜかというと、ロシアと西欧がぶつかるのがドイツだからだ。「両極端は一致する」という。ナチスは共産党のやり方に学んだ。ナチスと共産党は「個人の自由」を認めないという点で一致する。チャーチルは「ボルシェビキとナチスのちがいは、北極と南極のちがいにすぎなかった」と述べたが、なかなかの名言といえよう。

2020/11/22

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