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スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)

スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)

スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)

作家
E.L. カニグズバーグ
E.L. Konigsburg
金原瑞人
出版社
岩波書店
発売日
2004-11-25
ISBN
9784001155747
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スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集) / 感想・レビュー

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もちもちかめ

著者晩年の2004年。日本語版だけどね。冒頭のおじさんがキャンプの先生にとる態度がもう、抱腹絶倒。こんなん、したいよー!言ってみたい!脳内でなら同じこと何度もやってます。それを小説にあますことなく書き込んでいただき、スッキリ爽快。だけで終わらず、その後もこの12才とおじさんたちはほんとに全く。予想外の展開。夏休みキャンプでの壮絶ないじめの実態は、世界中どこでも、ヘドのでる気色悪さ。でも70才越えの著者は、いじめっこにある役割を与える。70年生きても…悪いやつらに希望を持たせるって、どんな気持ちなんだろう。

2017/09/14

ふうふう

★★☆☆☆むかーし読んだ『ぼくと‹ジョージ›』は自分の中に違う人が住む挿し絵が不気味な本だった。『スカイラー通り』は、終盤がオースターの物語の終わりかたに雰囲気が似てる。少し前の現代アメリカンな(⬅私の勝手なイメージ)寂しく明るいラスト。冗長だが、アウトサイダーアート、ハンガリー文化、テニソンの言葉に出会えた。ローズと協力者ピーターの会話 「人生における全ての経験は、人生という迷路の曲がり角だと考えることだ。角を曲がるか、ぶつかるか。その全てを乗り越えてたどり着くんだ」 「どこに?」 「大人に」 

2019/03/18

春生

『ムーンレディ…』を読んいるとエピファニーが!また繋がっているんだなと、それにしてもスカイラー通りに、アメディオのお母さんって、どんな役回りだったかまったく覚えていず、再読。マーガレットをきちんと甘やかす大叔父さんたちが特にいい。カニグズバーグの子どもたちは、はみ出してしまう子が多いけれど、どの子も、自分自身であることを大事にしてる。それを見守る大人もちゃんといる。2冊続けて読んで、この塔に関わった人たちのその後がまた深まり、再読してよかったあ。

2010/03/23

杏子

これはもうほんとによかった。「できればしたくない」!わたし、マーガレットの名セリフですが、自分らしさを主張していくのを恐れない彼女の強さが魅力的でした。装丁のバラの絵がとてもきれいで目を引いたんですけど、そういうことだったのね、と思いました。「ムーンレディの記憶」に書かれていた塔を救う物語を読めてよかったです。

2009/02/15

HISA

☆☆☆初期の頃に比べたらなんて現代的!でもこっちの方が好きです。塔を自分なりにイメージしながら読みました。近所付き合いがあった頃を思うと悲しい気分になりましたが、助けてくれる人達がいてよかった。おじさん達がステキです。

2021/06/19

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