KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

マッティのうそとほんとの物語

マッティのうそとほんとの物語

マッティのうそとほんとの物語

作家
ザラー・ナオウラ
森川弘子
出版社
岩波書店
発売日
2013-10-26
ISBN
9784001156621
amazonで購入する

マッティのうそとほんとの物語 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぱせり

嘘はなくならない。束の間、悲しみや絶望を隠し、希望を与えてくれるからではないか? そんな希望はまやかしで、嘘がばれたときには、元に戻るどころか悲しみや絶望が倍返しになって襲ってくるとしても。山のようにたくさんの嘘の、その奥に、大きなほんとうのことが、たった一つ埋もれているって信じられたら、なんとかなるような気がする。だけど、この話、どこまで本当?

2014/06/09

くるり(なかむらくりこ)

うそをつく大人のダメっぷりも情け容赦なく書かれているけど、マッティのうそもまったく負けず劣らず困った事態を引きおこすダメっぷり。すべてのダメさにダメ出ししつつも、ただのネガティブ要素に終わらせず、ユーモアに満ちた語り口で、ダメの先にある大切なこと、幸せとはなにかを示してくれる。大人への信頼を失わせては児童書とはいえないし、なんでもかんでもただ「うそは悪いこと!」って言われるよりずっと説得力がある。ドイツとフィンランド両方の文化や日常に触れられるところも、とっても得した気分。

2017/07/01

ニケ

無口でシャイなフィンランド人の父親と感情の激しいドイツ人の母親。そして大人のつく嘘が嫌いなマッティ少年に有名サッカー選手と同じ名前と髪の色を持つ弟のサミ。物語の展開がめまぐるしく動き出しマッティの心の葛藤にハラハラ心配させられる。多感な少年の良き理解者である母親の兄でいつも穏やかで思慮深いクルトおじさんの「嘘は竹より速く育つ」と言う言葉がキーワードになる。たまには児童書の世界に没頭するのも癒されるなぁ。

2013/12/13

コロコロ

マッティ少年が、日常に起きる不満やとばっちりをウソでやり抜く話。 沸き起こる不運は宇宙の異変と思い、乗り越え、奇跡を起こせると捉える。 自分の希望や夢をウソと妄想を積み上げた時に、起きた奇跡を見て、宇宙の異変は乗り越えられるものだと思わないかと読者に問う。

2020/07/15

こすもす

星3つ よくできてた フィンランド勉強

2022/09/14

感想・レビューをもっと見る