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M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー 1)

M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー 1)

M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー 1)

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1990-03-09
ISBN
9784002600017
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M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー 1) / 感想・レビュー

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モリータ

◆『同時代ゲーム』を、語りの内容(森に伝わる歴史・神話)の大筋を同じくし、語りの方法(語り手の属性、語る相手・場面など)を変えてリライト。語り手はより作者に近い人物。語り手を取り巻く人物も、架空性が強く異様な造形の父や兄弟ではなく、(後期作品と共通する)語り手の母や子ども。双子の妹に対する語りかけ、メキシコや劇団といった語りの場面はなく、読者に対する作家のシンプルな視点での叙述。物語を語り手に伝えるのは、本作においては父=神主ではなく、祖母=M。物語内の登場人物のマッドさも緩和されている(中隊長とか)。

2021/05/07

斑入り山吹

ですます調がちょっとつらかった。丁寧に作りこまれていて良くできている話だと思うが、残念ながらわたしの好みではなかった。「木から降りん人」って、イタロ・カルヴィーノの「木のぼり伯爵」から着想を得たのだろうか?童子は銘助さんの子ではないのか?という疑問は誰しも持つと思うけれど、そこに触れないのがうまいと思った。あの隠れ里の伝統は消えてしまうのだろうか、と寂しい気持ちの余韻で話が終わる。

2011/01/08

iwasabi47

『同時代』より読みやすく。時系列も分かり易い。改めて自分と新たに息子を村宇宙に位置付ける。これは『懐かしい』にも言えるか?この本大昔に買って長い事積読消化。

2022/01/08

げんげ

昔話が歴史になり現在へとつながっていく。トトロやもののけも森のフシギ。

2009/11/27

トロロ

単行本出版時に読んだが、今回「同時代ライブラリー」で、20数年ぶりに再読。単行本は全頁に下地として森が印刷されてましたが、こちらはそれがない分、読み易かった。(笑)

2023/07/16

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