声の狩人 (同時代ライブラリー 56)
声の狩人 (同時代ライブラリー 56) / 感想・レビュー
penguin
図書館。アイヒマン裁判関係で教えていただいた本。敗戦と東京裁判を体験した日本の知識人が見て感じて考え綴った「アイヒマン裁判」傍聴の描写は、先日読了した『調書』とは異なり、とても疲労感と閉塞感を感じました。それが何から来るのか巧く掴めていないのですが...。また、ソ連の核実験、パリ(フランス)のアルジェリア独立から起こった市民と国家の相克という、「時代の空気」が時を超えて感じるような熱と冷静さのある筆致と視線にただただ溜息。そして、「今」に通じる何かを感じたりもしました。
2015/02/10
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