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平凡―他六篇 (岩波文庫)

平凡―他六篇 (岩波文庫)

平凡―他六篇 (岩波文庫)

作家
二葉亭四迷
出版社
岩波書店
発売日
2005-02-01
ISBN
9784003100721
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平凡―他六篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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康功

この小説の表紙写真の二葉亭四迷は、ロシアの帽子をかぶっていた。また、中学校の歴史の教科書に、坪内逍遙の小説神髄、二葉亭四迷の浮雲と、あったことを記憶している。平凡は、四迷の自伝と言う事から、非力な私でも読めそうな気がした。小説家が、実家の両親に文学の意義を解くのだが、納得させる前に、天国へ行ってしまった。両親の死をきっかけに、小説を書く気持ちが薄れ、文学とは、人生とは、と途方に暮れる四迷に、何か普通の人間、平凡な人間に対する親近感を感じて読了した。

2016/12/16

名作とか、傑作とかいう感じではないけど、すごく良い小説だと思う。解説で中村光夫がいっている通り、いい意味で文学的じゃない。

2017/08/10

ムー

犬の話は思わず泣けてきた。昔は犬殺しなるおじさんいたなぁ。二葉亭も苦学したんだな。それにしては早逝だった。 面白かった。

2017/07/07

gu

「・・・・・・が、待てよ。何ぼ自然主義だといって、こうどうもダラダラと書いていた日には、三十九年の半生を語るに、三十九年掛かるかもしれない。も少しはしょろう。/で、唐突ながら、祖母は病死した」書き続けた作家と同じかそれ以上に、書けない(書かない)作家は興味深い。文学などを大真面目にやることへの気恥ずかしさと、書くこと自体への懐疑があったらしい。そしてそもそもの始めから、日本語文学と翻訳は切り離せない関係にあったらしい。「言文一致を書」くという言い回しが面白い。一通り読んでみたい。

2015/10/29

いるる

『平凡』(1907)「近ごろは自然主義とかいって、何でも作者の経験した愚にも付かぬ事を、いささかも技巧を加えず、ありのままに、だらだらと、牛の涎のように書くのがはやるそうだ。よい事がはやる。わたしもやっぱりそれで行く」体験を告白し、それを高尚だと考えている自然主義作家たちへの皮肉がこの作品には多分に含まれている。そして自分なら平凡な主人公でも芸術性の高い作品を作ることができるという四迷の自負が見える気がする。読んでみると、なるほど自伝(虚構)の合間あいまにエッセイっぽい話が挟まっていたりして、面白かった。

2015/10/18

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