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運命 (岩波文庫 緑 12-2)

運命 (岩波文庫 緑 12-2)

運命 (岩波文庫 緑 12-2)

作家
幸田露伴
出版社
岩波書店
発売日
1972-03-01
ISBN
9784003101223
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運命 (岩波文庫 緑 12-2) / 感想・レビュー

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ehirano1

まさに『運命』というタイトルに相応しい壮大な内容だったと思いました。洪武帝が健文帝に残した箱の中身については、いろいろな考察ができ、興味深いものでした。当方は、洪武帝の人生を鑑みると、孫である健文帝には自分と同じ道を歩んでほしくなかった故のことから、あの箱の中身だったか思いました。また、箱の中身は敢えて考えさせるものであることから、直ぐには得られる容易なモノではないことも示唆しているところも流石だと思いました。

2021/09/05

壱萬弐仟縁

解説によると、本書は明の靖難の役に取材した歴史小説(165頁)。歴史のオルガニズムを描いた(166頁)。戦ものに関心がある人にはいいが、わたしはあまり関心が湧かなかった。擬古の詩に曰く、「人生 須らく歓楽すべし、 長(とこしえ)に辛苦せしむる勿れ」(81頁)。人生の意味を考えさせられる箇所もある。漢詩は少し音読してみた。「人生 道を聞くを尚(とうと)ぶ、富貴 復奚(なに)為るものぞ」(104頁)。「暴風裏花」(143頁)という節では、各自の勝手を批判して、「段々増長すると、奢侈だの、慢心だの、暴圧だの、

2014/01/16

DEAN SAITO@1年100冊

もとの題名は「定数」だったとのこと。中国語における「数」は、「天数」など運命、天命を意味する語に用いられたらしい。 とにかく、本の「まくら」にあたる書き出しが素晴らしい。「世おのづから数というもの有りや。有るといへば有るがごとく、無しと為せば無きにも似たり」と、物語の荘厳さと重厚さを演出する。 露伴は五重塔が群を抜いて有名だ(と勝手に思っている)けれど、こちらも名作。短いけれど読みごたえあり。声に出して読みたい、美しい文体。

2019/03/30

藤村

「運命」とその自跋、および「暴風裏花」。

2012/07/04

eckhart88

再読であるが、やはり運命は良い。そして全集読破の途上なので、私はこれを三読することになるのだろう。

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