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松蘿玉液 (岩波文庫 緑 13-8)

松蘿玉液 (岩波文庫 緑 13-8)

松蘿玉液 (岩波文庫 緑 13-8)

作家
正岡子規
出版社
岩波書店
発売日
1984-02-16
ISBN
9784003101384
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松蘿玉液 (岩波文庫 緑 13-8) / 感想・レビュー

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双海(ふたみ)

本書が書かれたころ、子規は宿痾すでに重く、歩行も自由を欠き、多くの日々は病床にあったといいます。なんとなく病人として横になっているような感覚が文面から伝わってきます。今日は雨の日ということもあってか、こちらまで鬱々としてしまいました。

2015/09/18

蛇の婿

『飯待つ間』を読んだときにはさほど感じられなかったのですが、実はかなりの毒舌家だったんですねこの人。吃驚しました。自らのセンスで生きているような印象があるので此処はこうだからこれがダメだとかの彼の主張には成程確かにの感があるのですが、ある意味みんな違ってみんな良いのスタンスはばっさり切り捨てているわけで、ちょっと私にはそれは寂しいかなと。うん。私は高級和牛ステーキもB級グルメもジャンクフードもみな美味しく食べられるならそのほうがいいかなw …と言うわけで、これはこれで楽しく読了w 色んな部分が凄いです。

2016/01/17

壱萬弐仟縁

四大随筆『松蘿玉液』『墨汁一滴』『病牀六尺』『仰臥漫録』(111頁解説)。35歳逝去。白傍点、黒傍点多数。●や◎点まである。35頁の図危機は面白い。ベースボール競技場(白傍点)。いろはに→本塁~三塁まで。漢数字一~九までは野手の位置。「政治上の行為につきて善悪を正すは国家として必要なるが如く一個人の行為につきて善悪を正すは社会として必要なり」(黒傍点47-48頁)。個人と国家の関係を説く。近松門左衛門は白傍点付で、古代に今代(きんだい)、上流社会に下流社会、善に悪、愛情に節操、義理に私慾を描写(67頁)。

2013/10/03

ホームズ

これを書いた時の子規ってまだ27,8だったんですね~(笑)凄いな~(笑)まだ若くエナルギーや好奇心にあふれている部分もあるし、老成している部分もあったり色んな所が見えて良かった(笑)そして樋口一葉の『たけくらべ』への賞賛や伊藤博文、大隈重信の評価など実際に子規が生きた時代の人間の感想が読めるのがいい(笑)野球についての記述も面白い(笑)子規が今の野球を見たらどんな感想を持つのかな~(笑)

2011/03/31

にゃん吉

芸術論、書評、人物評、嗜好等々、テーマの幅広い随筆集でした。正岡子規の随筆は初めてでしたが、書きぶりが辛口なのは意外でした。個人的には、ベースボールの話が興味深くありました。当時、まだ本邦で馴染みの薄いベースボールが如何なる遊戯であるか、ルールを含む基本的なところから文語調で説かれていて、日本でのベースボールの黎明期を彷彿とさせるものがあります。本書の題ともなっている松蘿玉液の話は、擬人法で書かれていて、一読して、松蘿玉液が何なのか分からず、苦笑した次第でした。     

2020/11/08

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