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大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2)

大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2)

大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2)

作家
樋口一葉
出版社
岩波書店
発売日
0000-00-00
ISBN
9784003102527
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大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2) / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

夫婦、親子、姉弟、恋人など様々な関係における愛情を、時勢を踏まえた男女観で描写。涙、笑い、そして皮肉アリ。”涙”は『わかれ道』。湧き出る真情の交錯。時に交わらない時勢のもどかしさと、世知辛さの余韻が印象的。”笑”からは、直球の『この子』。赤ちゃんの笑顔、無敵でしょう!そして、”皮肉”。まずは『大つごもり』。自然に宿る神か、時勢の”軍神”(石之助)かを問う形で、日常生活における小さな願い事への祈りを大切に!と訴えている気がする。因みに、『十三夜』に登場する男女の対照的な描写もシニカル。

2019/02/21

シュラフ

樋口一葉はつ読み。はじめは句点までなかなか行きつかない長い文章、また現代においては用いない多くの言葉に悪戦苦闘しつつ読みすすめる。我慢の甲斐あり、その作品の魅力に触れることができた。タイトルの「大つごもり」「十三夜」はじめみんなよかった。この世は"憂き世"であり、生きていくことは辛く哀しい。だけどそんな"憂き世"を頑張って生きていく彼女たちはけなげであり、その生きざまには同情と共感をおぼえる。わずか1年2ヶ月の間に多くの名作を生み出したこの樋口一葉という女性作家は日本文学界における奇跡といっていいだろう。

2016/06/11

fseigojp

大つごもり:江戸落語の人情話のような世界 十三夜:出世に邪魔になった妻をいじめる話、あわれ

2019/07/16

おか

先日朗読劇で「十三夜」を観る機会があり 思い立って再読。久し振りの文語体だったので、「大つごもり」のみ音読した。若い時から何度か読んでいるが10代の時は「うつせみ」の愛しい人を自殺で亡くし 狂ってしまった雪子に哀れさと共に 憧れを感じた覚えがある。今は「大つごもり」の峰のお金を盗る時の心の震えに 一葉の筆力の凄さに感服した。そして この時代に 女の意地というか ありったけの怨み節を表現した一葉はすごいと思う。余りにも短い文筆活動は 本当に惜しい。「たけくらべ」「にごりえ」又 読んでみたくなった。

2016/06/08

壱萬弐仟縁冊

「大つごもり」は段落が替わらないが、ルビがあるので、読みよいか悪いか。「ゑゝ大金でもある事か、金なら二円、しかも口づから承知して置きながら十日かとたゝぬに耄ろくはなさるまじ」(云々18頁)。昔の金銭感覚は、今の貨幣なら1円が10万円ぐらいなのか? 「うつせみ」は、自宅と病院の居心地の良さ、悪さのようなことを書かれる箇所がある(80-81頁)。患者にとって、自宅の方が他人との共存の相部屋よりはマシ、ということか。現代の介護問題にも示唆される作品。前田愛氏の解説で、前者は借金返済裏店ぐらしを反映(171頁)。

2013/10/24

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