読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

一房の葡萄 他四篇 (岩波文庫)

一房の葡萄 他四篇 (岩波文庫)

一房の葡萄 他四篇 (岩波文庫)

作家
有島武郎
出版社
岩波書店
発売日
1988-12-16
ISBN
9784003103678
amazonで購入する

一房の葡萄 他四篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

thayami

犯罪や事故死にも繋がりかねない苦い実体験を通した気づきと教訓、それらの思い出の数々。根底の欲、利己、そして羞恥心への気づきが成長の第一歩。『一房の葡萄』は”育む心”、『おぼれかけた兄弟』と『碁石を飲んだ八っちゃん』は”生命”、『燕と王子』は”慈愛”。読後感じた共通項が、音信不通。気付いた時には連絡が取れず、感謝の念を伝える機会を喪失。形ではなく心、ここに著者の思いや願いを感じる。中でも印象的なのが『燕と王子』での、街に響き渡る王子の鐘の音。日々、心に染みわたったはず。

2019/05/15

さきん

日本人著者の童話にしては、厳しい局面を丁寧に描いていて新美南吉氏の童話並みに読みごたえがあった。小学校の教科書に載っても良いくらい子どもの心理を正確に描き出しているように感じた。子どもの時に読めば良かった。西洋の童話に引けをとらない。国語便覧で、名前を知っていたが、自殺したとあったので、何となく敬遠していた。

2016/12/03

あきあかね

 軽井沢高原文庫の向かいに、有島武郎の別荘を改修したカフェ『一房の葡萄』がある。ひんやりとした雨が降りしきる中、カフェのベランダで、湯気を立てた熱いミルクティーを飲みながら、『一房の葡萄』を読んだことを思い出す。 本書は童話ではあるが、同級生の絵の具を盗んだり、土用波に飲まれた妹をおいて逃げようとする弱い心、人生の暗部を克明に描いており、それによって、その後の安堵や救済が一層輝きを帯びている。 出来事だけを見ると、一見「修身」の教科書のように見えるが、⇒

2020/07/28

双海(ふたみ)

表題作が好き。小学生のころに読んだ時とは受けるイメージが全く違っていました。大事にしたい一篇です。

2014/07/31

フジコ

子供が苦難を乗り越え、その辛い経験を人生の成長の糧としていけるには、親はもちろんのこと、ここでは親以外の大人の良い関わりが、子供を助ける大きな力となっている。このことは、時代とともに変化した現在の地域のコミュニティレベルの希薄さについて感じるところ。子供は自分の子供でなくとも、縁した大人が遠慮なしに責任を持って守り行動する、という当たり前に広がっていた昔の思想は素晴らしいものだったのに、何故時代とともにこの部分は受け継がれていかなかったのか残念に思う、あらためてそんなことを考えました。

2016/03/31

感想・レビューをもっと見る