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長塚節歌集 改版 (岩波文庫 緑 40-2)

長塚節歌集 改版 (岩波文庫 緑 40-2)

長塚節歌集 改版 (岩波文庫 緑 40-2)

作家
長塚節
斎藤茂吉
出版社
岩波書店
発売日
1956-11-01
ISBN
9784003104026
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ジャンル

長塚節歌集 改版 (岩波文庫 緑 40-2) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

「馬追虫うまおひの髭ひげのそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし」といった歌で有名な長塚節の歌集。自分が目で見たものを歌に定着させることを目指した歌人で、自然を詠んだものは繊細な叙情を感じるものが多い。当時不治の病だった結核感染したことが分かってからは、悲痛な胸の内を歌に詠むようになる。それでも自分の運命を受け入れ、自然を末期の目で見つめなおした歌には、この歌人の気高い生き方が反映されていると思う。「小夜ふけてひそかに蚊帳にさす月をねむれる人はみな知らざらむ」

2014/06/15

双海(ふたみ)

齋藤茂吉による詳細な解説があります。「やはらかに繁き林が梢よりほがらほがらと春は去ぬらむ」「いにしへの近江縣は湖濶く稻の秀國うつそみもよき」

2014/03/01

剛田剛

・菜の花の乏しき見れば春はまだかそけく土にのこりてありけり ・黄昏の霧たちこむる秋の田のくらきが方へ鴫なきわたる ・馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて思ひ見るべし あたりは記憶にとどめる価値があると思ったが、単純素朴に過ぎて自分にはあまり馴染まなかった。万葉集を重視することに異論はないが、正岡子規的なものは昔から好きになれぬ。

2019/08/07

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