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すみだ川・新橋夜話 他一篇 (岩波文庫)

すみだ川・新橋夜話 他一篇 (岩波文庫)

すみだ川・新橋夜話 他一篇 (岩波文庫)

作家
永井荷風
出版社
岩波書店
発売日
1987-09-16
ISBN
9784003104224
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すみだ川・新橋夜話 他一篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

『新橋夜話』からはまず「色男」の京さん。菊松の掌で遊ばれているのに気づいても、”スジ”を通した京さん。最後の最後で色男となった感。次に「風邪ごこち」は、1人増吉を待つ進さんが耳にする”生活音”が印象的。下駄、人力車、羅宇屋、歯入屋、鍋焼うどんや煎りたて豆屋、支那饅頭など、風情と人情。最後に「松葉巴」。義理と人情で身動き取れず捌け口の哥沢節。小玉の引き際と勇の心の傷を思う。『すみだ川』の長吉・お糸の純粋さに自分の過去を重ね、失った心を取り戻す蘿月。お豊の御籤、何気に風情。なお、随所に出る『梅暦』が気になる。

2020/04/09

mitu

荷風が外遊から帰った明治41年直後辺りから、明治末・大正初年の作品。パリで出会って知遇を得た上田敏が夫人宛てに「数日前まで永井荷風という若い面白い人がいて、いろいろ交際しました。」鴎外も「日本人にも一人や二人ぐらい、あんな人がいたっていいじゃないか。個人としても面白い人だと思うね」 短篇【深川の唄】四谷~築地両国行の電車内、窓外の風物を写す荷風の情趣たっぷりの筆先を味わえます。身なりも品性も卑しい乗客に混じる丸髷に吾妻コオトの若く美しい女の会話。深川不動の風物が明治41年年末へと滑らかに遡ります。⇒

2021/09/26

ビィーン

冒頭、明治時代の夏の風情から引き込れてしまった。「夏の黄昏も家々で焚く蚊遣の烟と共に〜」とてもいい雰囲気。ちなみに私は真夏になれば冷房をガンガンに効かせて生活する。技術の発展により便利さを手に入れたのだが、風情を感じる心を失ってしまったのかもしれない。しばらく経ってから再読したいと思う。

2021/10/12

Aya Murakami

図書館で借りてきた本。 すみだ川は3人の人物の視点で物語が動いていく作品でした。情熱というか本能というか美しいものを求める男性と社会的地位というか安定性というべきものを求める女性(なんだか母親的で自分の母親に似ている気がする)の生き方のすれ違いがリアルで悲しい。

2018/06/20

カブトムシIF

常磐津の師匠お豊は一人息子の長吉を大学に入れて月給取りにしたいと願っている。長吉は幼馴染のお糸が芸者家に行く前に、今戸橋で会ってみたものの、必ずしも彼(長吉)の気持ちは彼女(お糸)に通じていない。その中、長吉は学校を怠け、お糸のいる葭町(よしちょう)あたりをさまよったりしている。学年末、彼はとうとう落第する。お豊の兄俳諧師羅月(らげつ)は妹のお豊に頼まれて柄にもなく意見をした。羅月は留守番をしていて、長吉が秘めていたお糸の写真と手紙の断片(長吉の)を発見、甥の気持ちに同情し二人を添わせてやろうと決意する。

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