読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

フレップ・トリップ (岩波文庫)

フレップ・トリップ (岩波文庫)

フレップ・トリップ (岩波文庫)

作家
北原白秋
出版社
岩波書店
発売日
2007-11-16
ISBN
9784003104873
amazonで購入する

フレップ・トリップ (岩波文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Fondsaule

★★★☆☆ 北原白秋といえば詩だけれど、これは紀行文。横浜を船で出発して、樺太を巡る旅。まだ、南側が日本の領土だったサハリンは日本語で地名が出てくる。どんなところか気になるので、現在のロシアの地名を調べて、ストリートビューで見に行ってみる。西海岸から横断し海豹島ではロッペン鳥とオットセイを眺める。時々、文章に詩が交じり、とても自由な感じ。

2018/06/06

みーまりぽん

読み切るのにずいぶんかかっちゃったなあ。。 「フレップ・トリップ。樺太葡萄の赤い実と黒い実。・・・」大正14年、鉄道省主催の樺太観光団の一員として2週間、汽船による航海・各地での巡遊を経て目的地の海豹島まで、心弾ませている北原白秋さんです。 詩のイメージと違う、遊び心のある文章で、目に映る光景を文字に写し取ろうとしているようです。後半の「ハーレムの王」あたりでは言葉による映画に挑戦してますね。 ただ・・・ま、時代的にも仕方ないかもしれませんが、庶民を見下してるとこがあるような雰囲気がちと気になったかな。。

2015/01/03

アムリタ

白秋のイメージは「教科書に載ってる真面目そうな童謡のおじさん」。しかし、なんと天衣無縫なこと。好奇心のかたまりで、愛情深く、無邪気。 樺太観光団の一員として、大正の終わりに最果ての土地を旅した白秋は、見るもの聞くもの全てにこころを動かし、驚き喜ぶさまを、独特なリズムでうたいあげる。 白秋にとって、生きることイコール「うた」であったのだ。船の出港前には「パパは行ってきます ランランラン」と家族に電報を打ち、幼い息子への語りかけるような文章などは、安定したしあわせな時期の白秋が浮かび上がり微笑ましい。

2018/10/22

もりおか

北海道、特に当時は日本の領土だった樺太を周遊する、詩人白秋のさわやか紀行、といったところ。ページをめくると北海道の涼しげな夏風を感じるのはさすが。子どもに宛てた手紙の文体をとっているところもあって清涼感満載だが、樺太の膃肭臍の大群を見て思考がトリップする場面など所々見え隠れする"大人"の白秋も。

2018/02/22

miyagi

散文詩のような、きらきらした文体の軽やかな紀行文。 夏の樺太を旅するようすの描写、心情はどれも白秋らしい豊かなもので、かつどこか親しみやすい。そこがいい!現地のアイヌやロシア人たちを訪問するときの、少年少女に向ける優しい眼差し、本土の長男隆太郎へおくる手紙でのあたたかい親心、旅路のあちこちで垣間見える彼自身のお茶目さ、優しく愉快な人柄…どれもが心温まる要素となって散りばめられていた。 「酒はだめだ。詩歌の仕事をするときは、砂糖だね。脳に直接くるからね、疲れもとれるよ?」これは社畜の働き方ですわ……さすが…

2018/02/13

感想・レビューをもっと見る