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新編 みなかみ紀行 (岩波文庫)

新編 みなかみ紀行 (岩波文庫)

新編 みなかみ紀行 (岩波文庫)

作家
若山牧水
池内紀
出版社
岩波書店
発売日
2002-03-15
ISBN
9784003105221
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新編 みなかみ紀行 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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NAO

ちょっと時間ができたら、ふらりと旅に出る。ちょっと金に余裕ができると、足がむずむずする。時間も金もなくても、その日の気分で、汽車に飛び乗ってしまう。牧水はそんな人だった。行き先が決まらぬままの旅も多かった。ふらりとその場の雰囲気で駅を降り、ただ当てもなく歩いた。行き先が決まっていても、日程が詰まっていても、景色に誘われて足を止めたり、寄り道したりした。とらわれないその行動は自由で、ただ自然と温泉と酒を愛した。放浪の歌人、若山牧水。誰にでもはこんな旅などできないからこそ、彼の紀行文は憧れとなり、夢となる。

2016/11/18

クラムボン

牧水の紀行文、だいたい大正期だと思います。交通手段は鉄道が第一、地方では軽便鉄道に乗合馬車があるが、残りはほぼ歩き。「吾妻の渓より六里が原へ」は11月下旬、元々が信州松本の歌会に合わせた旅。途中馬車で通った吾妻渓谷に心服してしまい予定を変えて徒歩で戻って見に行く。牧水さん感極まったのか夕暮れの吊り橋で持参の冷酒を煽る。そこで書き記した歌を唱って帰る。この予定外の行動が雪解けの泥田の山道を泣く思いで歩き、乗合馬車に乗れず、鉄道にも乗り遅れてしまう。どの短編も歌よりもむしろ紀行文が気に入りました。

2021/04/03

ご飯ライス@へんじがないただのしかばねのようだ

山中を気の向くままに歩いて歩いて歩く。踏み分け道とわずかな鉄道だけがインフラの時代の、時間と空間の広さ、その中での離合集散の貴重さ。

2016/11/15

にゃん吉

交通機関が未整備なので、ときに悪天候の中で険しい道を歩き続けたりと、道中は、寂しさや侘しさと共にあり。スマホなどないので、現地の友と会えるかも覚束なく、会えたときの喜びと、友と酒を酌み交わし、語らい、湯に浸かる楽しさは、ひとしおで、その分、別れ、旅立つときの寂しさは、また際立つ。まだ現代的な観光地化をしていないので、道中や訪れる名勝には、ありのままの自然があり。詠まれる歌には、そんな旅の空の風情や機微が込められている。現代では味わうことのできない、しみじみとした旅情を感じることができる一冊でした。   

2021/05/08

hirayama46

若山牧水の紀行文集。いかにも気まぐれなところが旅の歌人っぽくて良いですね。とりあえず酒、というノリもらしいですね。おまけ的に収録されている、旅を主題にした詩も好き。素朴な味わい。

2019/04/30

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