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犀星王朝小品集 (岩波文庫)

犀星王朝小品集 (岩波文庫)

犀星王朝小品集 (岩波文庫)

作家
室生犀星
出版社
岩波書店
発売日
1984-03-16
ISBN
9784003106631
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犀星王朝小品集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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mitu

森茉莉さんから思いもかけず室生犀星へと跳んでしまいました。晩年の森茉莉お嬢さんの想像を絶する貧窮に胸を痛めて眠れなかったというエピソードや、無名のところから身を興し金が入るようになるに従って自然と身についてきた、晩年は金のある小説家、という感じの人になり、全く自然だった犀星氏。金持ちぶりたくもなくて、単純に生のままだった。父鴎外や朔太郎は、貴族ぶっていたのではなくて、天然自然に貴族的であって、彼らの文学は高踏的でどこにも貧乏の匂いがなかった。⇒

2018/10/17

メタボン

☆☆☆☆ 描かれる平安朝の女たちの何と哀しくも美しいことか。二人の若者に同時に求められ、二人の死に殉じ自らをあやめてしまう「姫たちばな」の橘。4年間男を待ち耐え忍ぶ「津の国人」の筒井。亡き夫の想いに寄り添う「玉章」の山吹。年下の男の愛情を受け入れ身をやつす「花桐」。昔の男とは身分、境遇が変わり果ててしまった「荻吹く歌」の生絹(すずし)。いずれの作品も詠まれる和歌が非常に印象深い。「野に臥す者」「舌を噛み切った女」は既読。

2016/11/09

柊渚

「男というものにほだされると、こんなになるものとは思いませなんだ。こんなにも、女の生涯までも持ってゆくものだとは、まるでぞんじませんでした」 女性の美しさや強さが中心に描かれた王朝物の短編集。犀星の詩的な表現によって綴られる男女の恋事にただただ恍惚としました。 『花桐』では恋に溺れていく男女が描かれているのですが、共感の嵐というか、なんでこんなに女心を擽るのが上手なの犀星さん。恋愛は処刑であるって言っちゃうの的を得すぎてて、、めちゃめちゃ大好きです。⇒

2021/06/08

双海(ふたみ)

哀しいまでの美しさを後代に曳く遙か王朝の世の女性たち。伊勢物語など、平安朝の文学に材を求め、彼女らの心のうちにある熾烈なまでの情感の糸にふれた犀星の王朝物語は、人間の魂の深部を恐ろしいほどに照らし出し、余人の及ばぬ独自の小説世界を現出している。「姫たちばな」など7篇を収録。(カバーより)

2014/10/27

mahiro

平安時代頃の物語や説話を題材にした短編集。一人の姫を巡って二人の男が争う『求女塚』伝説の様な話や伊勢物語めいた話、それらの話に出てくる人達の心ばえは今の時代の私には理解し難いかも知れないが文も風情も美しい。私の好きな一遍上人絵伝や信貴山縁起絵巻などに出てくる風景や人々を連想しながら読んでいた。

2016/02/06

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