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蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

作家
芥川龍之介
出版社
岩波書店
発売日
1990-08-18
ISBN
9784003107072
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蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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naoっぴ

ゆっくり時間をかけて味わいました。芥川作品の中で子ども向きな作品を収めたとのことで、教科書に出てきそうな話や童話のような話、戯曲など、ジャンルも多岐にわたっていて興味深く読みました。「父」「トロッコ」「雛」に心動かされ、「蜘蛛の糸」のさすがの語りの美しさには思わず音読。昔ばなしのパロディはちょっと笑えます。芥川竜之介ってこういうものも書いてるのね、と親近感を感じる短編集でした。楽しめました。

2016/02/12

西野友章

きっと大人になっても、「心細さ」はそのままなのかもしれない。あの時、トロッコを通じて大人たちの厳しさや優しさに触れた。そして「薄暗い藪や坂のある帰り路」を、「命さえ助かれば・・・」と、泣きながら駆け続けた。その時、きっと大人の社会の試練を感じたに違いない。二十六歳になった今でも、社会の試練を受けながら、やすらぎの場所を求め続けているのかもしれない。それがふっとした時に、あのトロッコのことを思い出し、あの時感じた心細さが、今でも続いている心持ちなのかもしれない。

2019/04/26

おせきはん

『杜子春』『三つの宝』『白』をはじめ、正しさ、優しさが最後に報われる作品が多く収録されています。いずれもテンポよく話が展開されていながらも深い内容で、読み応えがありました。『猿蟹合戦』『桃太郎』のパロディも、皮肉たっぷりで楽しめました。

2020/06/17

シュラフ

日本文学の中でもっとも完成度の高い作品の書き手は芥川竜之介だと思う。例えば、この「杜子春」という短編がそうである。まず読み手を引きずり込ませるその物語の展開の完璧である。そしてその物語の中に人生のむなしさ、親子の情愛、そして生きることの素晴らしさ、などさまざま要素が盛り込まれており、読み手に深い感動を与えることになる。他に比肩すべき作家がいるだろうか。芥川竜之介の自殺の理由は実際のところはよく分からない。推察するに、若くしてこれだけ完璧な作品を書いてしまったがゆえの苦悩というのがあったのではなかろうか。

2016/07/11

アマニョッキ

子供向けの芥川作品をまとめた一冊とのことでしたが、いい大人の私でも、心洗われ、熟考させられ、手を止めてため息さえでるような二十篇でした。個々の描写の美しさと、語り口、文体の幅広さ、そして落ちの深さにあらためて感動。昔の作家さんはやはり天才ばかりですね。「妖婆」や「魔術」なんかは落語で聴いてみたいなとも思いました。

2016/05/14

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