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川釣り (岩波文庫)

川釣り (岩波文庫)

川釣り (岩波文庫)

作家
井伏鱒二
出版社
岩波書店
発売日
1990-09-17
ISBN
9784003107720
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川釣り (岩波文庫) / 感想・レビュー

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壮の字

釣客へのみち第2弾は日本人でゆく。言わずと知れた井伏鱒二、名前の中にすでに鱒が泳いでいる。とりとめのなさ気な文章がつづくも、気合が入りすぎてないところが好かった。「十年釣りをして三行書け」とのこと。読メの読んだ本レビュー250文字、だいたい8行くらい(ブラウザ版において)。これくらい「釣り」を語るのに10x8/3=26.7。26年8ヶ月かかるのか。いまから釣り始めたとして73歳。たとえ老爺であっても「竿頭須らく童心宿すべし」でありたし。でも、どっちかっていうと海釣りのほうが好きかなぁ。悪いけど。

2016/09/08

ハイカラ

釣りに関係がある随筆や短編小説を集めた本。肩ひじ張らずに自由に書いているようで、読んでいると「ああ、この人は釣りが大好きなんだなぁ」と思わずにいられない。大変面白かった。

2016/09/21

Aya Murakami

今月の市立図書館の特集コーナーの本。 主人公の白髪を35本むしる追剥さんの話が面白かった。 おしゃべりだったり冒頭部分で「釣りは10年かけて3行語れ」ということに疑問を持つようなことを述べたりと…、感性豊かな人物像がうかがえました。

2018/05/31

長谷川透

釣りには人生が詰まっている。好機を待つが好機がいつ来るかなぞ分かりはしないし、目の前にそれがあっても捕まられるとも限らない。「釣りをしていると、魚以外の生物は煩わしい。糠のようなブヨにしても案外邪魔である。しかし僕は、鳥類に限って釣りをしているときの景物として悪くないと思っている」人生に必要なのは、欲するものを貪欲に狙いながらも、その他の雑音に煩わされず、井伏鱒二が示唆するように、己の欲する物以外にも周囲にはそんなに悪くない物事が沢山あるということだ。余裕を持ち懐を広くして好機を待て。井伏翁の言葉は重い。

2013/10/31

夜間飛行

通勤電車の中で読んだ。洪水が来ようと、熊に襲われようと、淡々とした語り口は変わらない。そのせいか危険に晒されている人がのんびり見えたり、ぴんぴんしている人が危うく感じられたりする。日常性と危うさ、真面目さと滑稽さが混じり合う。中でも面白いのが「白毛」という釣り談議で、これは作者にとっては無念きわまりない体験だと思いつつ、頁を捲る手が止まらなかった。人の毛で釣りができるかという話題に禁欲とか処女性が絡んできて、胡散臭くもあり、興味深くもあったが、自分の毛を抜き取られた悔しさは、やはり本人しか解らないだろう。

2013/06/26

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