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小説の認識 (岩波文庫)

小説の認識 (岩波文庫)

小説の認識 (岩波文庫)

作家
伊藤整
出版社
岩波書店
発売日
2006-08-17
ISBN
9784003109656
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小説の認識 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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マウリツィウス

【日本文学と古典主義】フランス現代文学定義を「ユルスナール」と呼称する。シェイクスピア/ソフォクレスの二重劇場をフランス古典主義の矜恃とした傲慢をユルスナールは否定していたと判断、古典ギリシャ語を文明史遺産から古典化した英文学古典探訪をシェイクスピアは実際的には突破している。マルグリット・ユルスナールを用いたフランス現代思想意味、ロブ=グリエを再構成していく。/古典主義の傲慢は打ち砕かれる。螺旋階段に潜む透明巨獣こそが塗り替える『幻獣辞典』、伊藤整による古典主義様式追求はフランス語訳とされた新しい遺産を。

2014/07/06

有沢翔治@文芸同人誌配布中

 日本とヨーロッパの文壇を比較した『小説の方法』。『小説の認識』ではこれをさらに詳細に論じている。生命と芸術との関係は「芸による認識」だけでなく、評論集全体を貫いている。  また「組織と人間」は文芸評論だけでなく社会とは何か、組織とは何か、そして本当に自由になれるのか、という現代的な問題を考察している。十一編の評論集。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51506484.html

2019/07/13

壱萬弐仟縁冊

1949~53年発表。芸術は、生命をそれの働きという実質でとらえるために人間が作り出した認識の手段(11頁)。芸術は音の組み合わせ、痛さ、美しさ、悲しさ、楽しさの組み合わせ(36頁)。幸福に育った人たちこそ罪の意識を現世に対して持たねばならない(88頁)。特に、税金で暮している人たちは。地方公務員は賃金カットでデモしてるようだが。産業革命下の英国は、市民社会も救貧制度で貧困問題解決できるという希望があった(189頁)。今はどうか? 心もとない。芸術至上主義はよい芸術には家庭を犠牲に(260頁)。ワンマン?

2013/04/24

Happy Like a Honeybee

芸術とは作家の見出した生命の動きを、他のものへ移転し定着させる行為。 志賀直哉との対立があったからこそ、この本が現代まで読み継がれている。 白樺派を除き、作家など無産者階級であり構造的な被使用人。 自己を通し生かす道は、自己の経験を昇華させるしかなかった。 現代とは名作と呼ばれる小説も、厳しい環境で生活していた作家があってこそ。 小説家への認識に、変化を及ぼします。

2018/01/03

amanon

先に読んだ『方法』でも感じたが、本書が書かれた時から、文学をめぐる状況が大きく変わったことを痛感させられる。特に今や殆ど忘れ去れていた分野である私小説が当時は良くも悪くも大きな流れを占めていたということに驚かされる。また、文学における政治やイデオロギー的な論争なども隔世の感がある。とにかく当時は文芸評論というのが今日とは比べものにならないくらいに大きな位置を占めていたんだということを再認識。文学とは何か?という問いの前にとにかく売れる本を出すという現代の状況を著者が見たらどう思うか?ということが気になる。

2015/08/07

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