読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

新選 山のパンセ (岩波文庫)

新選 山のパンセ (岩波文庫)

新選 山のパンセ (岩波文庫)

作家
串田孫一
出版社
岩波書店
発売日
1995-06-16
ISBN
9784003114810
amazonで購入する

新選 山のパンセ (岩波文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

獺祭魚の食客@鯨鯢

 穂高岳山荘の宮田八郎さんも座右の書としていたそうです。深田久弥「日本百名山」が山登りブームを作ったとしたら、本書は単なるブームでない登山を提示してくれました。  あまりにも多くの人が押し掛け、山の神への畏敬の念が薄れたのではないかと危惧していたこともあり、コロナ禍は立ち止まって原点に還るよい機会だったように思います。  私の友人は40年近く前に冬の穂高で雪崩に遭い亡くなりました。何年か前に穂高神社へお参りし霊を弔いました。美しい姿を見せる山の女神はその感動と引き換えに黄泉の国へ連れていこうとします。

2020/08/09

翔亀

少しずつ山や海や診療所で読み続けた。パスカルが出てくるわけではないが著者はパスカル研究者。山行記が57編。その登山は本格的だ。読後感は、嫉妬。なぜ、こうもこの人に対し、これほどまでに鳥が囀り、草花が出迎え、岩石が語りかけるのか。いや、それは私の知識が足りないだけだ。それはいい。岩を登攀し、雪山をスキーで滑り、幾晩でも野営すること自体は、別に体験できなくともいい。なぜ、このように山を語れるのかに、猛烈に嫉妬を感じる。難解ではないが、その詩的といってもいいエッセイは実は追体験不可能なのかとさえ思えるのだ。

2015/09/26

双海(ふたみ)

詩人・哲学者串田孫一(1915~2005)の、山をめぐる随想集。ページをめくると、独特の詩的で平易な文章で綴られた、山靴やスキーで野山を逍遙する著者の世界がひろがる。雪を待つ高原の一本の枯れ草まで魅力的な表情を浮かべている、著者自身が選び再編成した決定版。(カバーより)

2015/06/20

Salsaru

山は身体が割とオートで動いてるから、日常と違った思考ができる時がある。『人と人とは言葉によって華やかに遊び、手をとって誓っても、心は破れることのない石の内部のように孤独である』

2014/03/10

壱萬弐仟縁冊

3月の春の山が描写される節が幾つか。今は4月だが、訳あって先ほどは黒姫とか北アルプスとか見ながら帰ってきたところである。黒姫の方は安曇野から見える山々よりも雪が多かった。標高が高いんだろう。著者は5月の魚沼三山の一つ八海山に登ったとのこと(1956年7月の記録 49頁)。評者は山の人だが、卑近過ぎて意外と登山とかスキーとかやってはいない人間。トレッキングとか、歩くことぐらいはやってもいいかな。「幼い日の山」では、高遠の友人が諏訪湖を初めて見た驚きを語ったとある(122頁)。恐らく杖突峠から見たんだろうな。

2013/04/05

感想・レビューをもっと見る