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堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

作家
坂口安吾
出版社
岩波書店
発売日
2008-09-17
ISBN
9784003118214
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堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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アマニョッキ

先日馴染みの店でこの本の話題が出たので再読してみる。はるか昔に読んだときには感じなかったが、まさに仏の教えではないか!どんなに醜いもの、汚いもののなかにも内なる「美」はそなわっていて、内的必然性によって表に出てきたものこそ本物だと。「生きよ、堕ちよ」ストレート!いや安吾さん、やっぱり好きですわ!

2017/09/03

わっぱっぱ

チェーホフ言うところの“可愛い女”である私の、近頃の常套句は、「安吾もそう言うてる」。たった二冊ですっかり安吾かぶれである。 人生なんか無益なもんだと嘯きながら決して世界に、自分に絶望しなかった人。頭抜けた知性と慧眼にはただただ瞠目だけど、世俗への嫌悪や創造する人生への希求、内的懊悩といった情念がまた凄いのです。 彼の論説、作品は、私たちへというより彼自身への「自らを生きよ」との檄文なのかと思うと泣ける。本人聞いたら心外かもしれんけど、頑張りやさんやったなぁと思うよ安吾。

2017/02/11

ふじみどり

近すぎる。60年以上前に亡くなったはずの坂口安吾に鼻息の吹きかかる至近距離で語られているような感覚だった。女系家系の上に父も祖父も叔父も早くに亡くした私には中年の男性との関わりがほとんどなかったので一般的な偏屈のおじさんと坂口安吾との語り方の違いはよくわからないが、なぜだかとても親近感を感じた。ああ、それはいつも私が感じてること。60年経っても「健全なる道義」は不快な天井のしみのようにいまも変わらずあり続けるよと返事したくなったり、それはちょっと過剰じゃないかと思ったり、元気づけられたり、きっぱりとした

2013/05/17

スミノフ

コロナ禍の今、出会えて良かった名著。「堕落」=「怠惰」ではなく、「自立」という意味合いだったのですね。「常識や規範に囚われず、自分の頭で考え行動せよ」というメッセージは、社会が激変しつつある今という背景もあって、私の胸に刺さりました。それにしても、安吾さんの文体のなんとエネルギッシュなことか。仕事もプライベートも色々変化に直面する今ですが、安吾さんに背中を押されたような読了感でした。

2020/09/12

tokko

一度は読んだことのあるエッセーがほとんどだったのである意味再読。(あるいは再再読)安吾の批判的文章は、痛烈なのに読んでいて快いのが不思議なんです。(他の作家の批評は言いたいことは分かるのに、読んでいて心が痛くなることがある)「枯淡の風格を排す」「デカダン文学論」「教祖の文学」、他者を批判しながらもそれが同時に自分へも向かっている省察は不快感を感じさせない。

2016/04/18

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