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自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

作家
谷川俊太郎
出版社
岩波書店
発売日
2013-01-16
ISBN
9784003119211
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自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 おとなの絵本 月舟書房

早熟の天才の多くは夭逝してしまうが、80歳を過ぎても活動領域を広げている谷川俊太郎氏の詩集。二千数百に及ぶ詩の中から自身が選んだ173篇を収録。『オールタイムベスト』のような作品を読み、子供の感性を持ち続け、常に新しいスタイルを生む姿勢はピカソのようだなと感じた。20歳で出版した処女作『二十億年の孤独』を書いたのは18歳の頃と知り驚愕。非常に興味深かったのが25頁に及ぶ山田馨氏の解説。佐野洋子さんとの夫婦の協議に同席するほど信頼が厚かった山田氏の「可愛げがないほど老成を知らない」という谷川評は面白い。

2016/05/20

みあ

言葉が放つ生命力と言葉では伝えられない微妙な感覚が織り成すタペストリーのような詩集。著者は決して言葉の持つ力を過信してはいない。しかしそれでも言葉と言葉の隙間から生きて死ぬことの透明な喜びと悲しみが伝わってくる。詩とは爆発かもしれない…。何故私は生きるのか、何故私は死ぬのか、何故私は愛するのか、答えのない問いを考え続けることの素晴らしさや切なさ。美しく生きようとすればするほど悲しみにこんにちはと挨拶するような、幸せとは朝と昼と夜を味わうことだと優しく諭すような、そんな詩が詰まっていて寂しさすら肯定出来る。

2021/07/27

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

この何グラムかの紙束に 谷川俊太郎のエントロピーが 丸められ延ばされ詰まっている 邪馬台国の卑弥呼が 天下統一の夢破れた織田信長が 相対性理論のアインシュタインが 鉄腕アトムの生みの親手塚治虫が 1945年の8月に広島と長崎に暮らした人々が この球のうえで てくてくと  もくもくと すすみ  スキップしたり でんぐり返ったように 31世紀の未来に暮らす むすめたちも むすこたちが 酸素を吸い、二酸化炭素を吐くように 詰まっている 詰まっている あなたのエントロピーが。

2021/03/20

優希

自選ということで谷川さんの好きな詩が選ばれているのでしょう。数ある詩のベスト盤という感じです。色々な書き方をするので読んでいてとても楽しいです。豊かな詩の世界は言葉が歌っているような気がしました。色々な言葉が散りばめられているのに、この言葉が選ばれるべきだと思わせる何かがありますね。何度も読んで好きな詩を見つけたいと思います。

2015/12/14

chantal(シャンタール)

この本を片手に列車で旅する自分の姿がそこに見えているような気がした。車窓を流れるのは山や森や水や季節の花々や青空や星空。それは谷川さんが好きで詩に詠んだものたち。それからモーツアルト。うんちは外させてもらうけれど。美しいだけでなく、なんとなく怖さを感じる詩や老いや死についての詩もある。でも谷川さんの手にかかると死すらも、微笑ましくなる不思議。「一日は夕焼けだけで成り立っているんじゃないから/その前で立ち尽くすだけでは生きていけないから/それがどんなに美しかろうとも」この言葉が何故だか深く深く、心に残った。

2020/07/16

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