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若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫)

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫)

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫)

作家
三島由紀夫
出版社
岩波書店
発売日
2018-11-17
ISBN
9784003121924
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若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

三島由紀夫の演劇と言ったら『近代能楽集』が印象的だが、こちらも『近代能楽集』に通じる思想や美学が貫かれているのが面白い。『黒蜥蜴』は江戸川乱歩の手による原作は既読。原作の妖美さを損なうことなく、純度の高い無垢さであるからこその残酷の美学と哀しみが貫かれている最早、天晴れとしかいえません。お亀さんの良い台所の見方が好き。そして「あなたがこれ以上生きていたら、わたしがわたしでなくなるのが怖いの。そのためにあなたを殺すの。・・・好きだから殺すの」は、これ程まで、甘美で真摯な愛の告白は聞いた事もない!

2018/12/27

くさてる

「黒蜥蜴」目当てで読み始めたら、最初の「若人よ蘇れ」で倒れた。なにがどういいと言語化できないけれど、これはもう、すさまじく良い。三島由紀夫といえば、あの最後と耽美と思想で分かった気になってしまっていた気がするけど、この極限状態での人間性への深い洞察にはやられた。「喜びの琴」もすごいよ。怖いくらいだよ。もちろん「黒蜥蜴」も素晴らしかった。すごいものを読みました。

2019/01/26

ちゃっぴー

お互いの恋心を探り合う黒蜥蜴と明智のスリリングな会話が面白い。「要するにあなたは報いられない恋をしてらっしゃる。犯罪に対する恋を。」「己惚れかもしれないが、僕はこう思うこともあります、僕は犯罪から恋されているんだ。」どうしてもセリフが頭の中で美輪明宏と天知茂(古っ)になってしまう。三島の美学が詰まった戯曲集。

2019/01/19

僕の本

三島戯曲の三部作。「黒蜥蜴」は明智小五郎と黒蜥蜴の騙し合いと丁々発止が時代を越えて楽しく。でも僕のお薦めは「若人よ蘇れ」です。終戦(敗戦)前後、動員された大学生たちの会話で構成され、戯曲化された作品。その当時の学生たちのことを想像することは出来ないけど、漫然とした日々を暮らすその姿に、現在の大学生たちの姿に通じる部分が在るように感じ。いまの若人たちは蘇る(そもそも何処から、何から、何処へ向けて蘇るのか、進みたいと思うのか分からないけど)ことが出来るんだろうか?やっぱり三島由紀夫の作品は面白い。

2018/12/14

るたがんだ

三島由紀夫自身がインタビューで述べていた、戦争終結による喪失感などが色濃く反映された「若人よ甦れ」をはじめ、どの戯曲も面白みがあった。

2019/01/09

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