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三島由紀夫スポーツ論集 (岩波文庫)

三島由紀夫スポーツ論集 (岩波文庫)

三島由紀夫スポーツ論集 (岩波文庫)

作家
佐藤秀明
出版社
岩波書店
発売日
2019-05-17
ISBN
9784003121931
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三島由紀夫スポーツ論集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

三島の死生観にボディビルやボクシングなどの身体体験が深く関わっていることがよくわかる一冊。晩年のマッチョな体系はそういうことだったのか! 流麗な比喩の東京オリンピック観戦記も三島の素直な感動が伝わってきて面白い。

2019/05/22

gtn

「円谷二尉の自刃」の一文。「美しい自尊心による自殺」と円谷幸吉の自死を美化する三島。オリンピックという贋物の大義から真の大義を類推し、悲壮劇を演じるかの如く、拳銃や毒薬ではなく剃刀で血潮を散らして死んだと、円谷への宣揚は続く。しかし、その賛嘆はおそらく嫉妬の裏返しだろう。先を越された負け惜しみのように聞こえる。

2020/01/23

しんすけ

三島にとってスポーツとはローマ時代の精神を継承する行為でなければならなかったのでないだろうか。 それは本書に下記のような言及が観られるからである。 <私は球戯一般を好まない。直接に打ったりたたいたり、じかな手ごたえのあるものでないと興がわかない。> <私は大体、団体競技よりも一対一の勝負が好きだ。> 三島の生き方を顧みれば、スポーツも死を対局に控えさせねばならないのだろうか。 三島が嫌った団体競技も、ボールに変えて日本刀を用いれば好ましいものに変わったかもしれない。

2019/07/11

剛田剛

「兵隊になれなかった三島」のコンプレックスが滲み出ている文章だった。この卑しい傍観者の位置に堪えかねたことが彼をあの間抜けな死に追いやったことを思うと暗然たる気持ちが湧いてくる。

2019/12/25

manabukimoto

三島由紀夫のスポーツにまつわる評論集。 短い文章。豊富な喩え。そして半世紀前という時代を全く感じさせない瑞々しい表現。 「明るい青空の下で、人間の影を大地に小さく宿して、整然と、明朗に、数学的に進行する」陸上競技をもっともオリンピック的なものと言い、重量挙げのバーベルを「冷たく、鉄の敵意にみちた重量を保ち、ものすごい圧力を放射している」と表す。 開催に懐疑的な声がある中で、三島でさえ「やっぱりこれをやってよかった。これをやらなければ日本人は病気になる。」と言わしめるオリンピック。魔物の正体が垣間見えた。

2019/06/20

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