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夜と陽炎 耳の物語2 (岩波文庫)

夜と陽炎 耳の物語2 (岩波文庫)

夜と陽炎 耳の物語2 (岩波文庫)

作家
開高健
出版社
岩波書店
発売日
2019-05-17
ISBN
9784003122136
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夜と陽炎 耳の物語2 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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いのふみ

「私」という語を使わず、自分を語るという手法が伝統的なものだったとは知らなかった。壽屋時代が仕事や同僚など、社会の喧騒に塗れながらも愉快に感じられるほどであるのに対して、作家専業時代は別人のような陰鬱さを感じた。何かに追い立てられているような焦燥も感じた。

2019/09/15

まどの一哉

自分はあまりルポルタージュ小説を好むほうではなく、どちらかといえばインドア・妄想型の作風を愛する者だが、社会派小説やプロレタリア文学も好きだし、開高健の「自分の中には何もなく、ひたすら外へ向かう遠心力で書く文学」という動機も理解出来る。 ただ、ともすると世のルポルタージュ小説は文章としての魅力に乏しいものに出会うことがあって、まるで新聞記事を読んでいるのと変わらない寂しい印象だ。

2019/05/30

chiro

開高健の自伝の後編。氏が作家として歩み始めてからの物語は物書きとして在る事に呻吟する姿が詳らかにされていて、内面を描く筆においても氏の表現力の強さ、確かさを感じた。氏がアイヒマンの裁判を傍聴していたのは驚いたが、氏が語るアイヒマンはアーレントが語った凡庸さを裏書きするものでむしろその凡庸さを際立てていた。最後にモーツァルトを通じて音楽の一回性に言及しているが、エリックドルフィーも同じことを語っておりなるほどと感じ入った。

2019/06/07

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