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漱石書簡集 (岩波文庫)

漱石書簡集 (岩波文庫)

漱石書簡集 (岩波文庫)

作家
夏目漱石
三好 行雄
出版社
岩波書店
発売日
1990-04-16
ISBN
9784003190036
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漱石書簡集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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Y2K☮

著者に惹かれる理由が見えた一冊。真面目で率直で気難しい。時に憂鬱、時にユーモラス。云うべきであれば友人にも厳しい意見。地位には頓着しないが自尊心は高い。文学で社会と戦うという壮大な夢を抱く一方、大学を辞めて専業作家になる際の収入面への配慮も抜かりない。基本は厭世家だが親分肌でもあり、目下の者への助言には本心からの気遣いが感じられる。文学博士を拒む頑なさが昇給を断る「坊っちゃん」を彷彿させるなど、随所に作品の登場人物がちらつく。特に芥川&久米への手紙は「こころ」の先生そのもの。漱石は芥川に何を期待したのか?

2016/01/02

佳音

夏目漱石の書簡集なんて、国文学専攻でもない限り手に取らないかな。が、読みやすいのだ。彼独特のユーモアは現代にもウケるので(私見だが)まさに書簡集はうってつけ。借金を頼む相手にΓない。自分の財布になにがしか入っていたらと思うが空だ。家賃で困っているならほっておけ」など、おいおい漱石先生(笑)って感じ。 頼み事、苦情の書簡もどことなく人柄(てか気い遣い)が滲み出て相手は悪い気がせぬ。彼流処世術も学びがいがある。一転文学となると、自然主義は自然の二文字にあらずとバッサリだ(苦笑) そういう対比がまた味わい深い。

2015/02/21

ころこ

脚色されている『太平記』や『太閤記』よりも、書簡の方が歴史的資料としての価値が高い。漱石を歴史的にみると、近代の言葉をつくった資料として、小説よりも書簡の価値が高いとやや強引に主張してみます。正岡子規との書簡では、現在では使用されない一人称「余」が使われています。それだけでなく、同一の書簡中に、「余」「小生」「僕」と異なる呼称の一人称が使われています。これに『吾輩は猫である』の「吾輩」と『坊ちゃん』の「おれ」が加わり、時代を下ると「私」が多く使われはじめます。「私」までの試行錯誤が書簡からは読み取れます。

2020/03/17

fseigojp

芥川への激励は、本当に愛情を感じます

2015/10/11

shinano

ゆっくりじっくりと先生の書簡集を読ませていただきました。付箋だらけになりました。僕は多くの人に先生のこの書簡集を読んでほしいと切に望みます。先生の生きておられた時代とは比べ物にならないほど、僕の生きている時代は書籍が氾濫しており、自己啓発本というのが専門家や人生豊かな人々が書かれております。でも僕は、自己満足的、自己完結的な著者のくだらない自己啓発本などより先生の書簡集をじっくり読むほうが、遥かにためになると思いました。先生は書くこと伝えることの素晴らしさと重要さを体現しておられます。感動と感謝です。頓首

2010/11/17

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