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完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫 赤 289-1)

完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫 赤 289-1)

完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫 赤 289-1)

作家
エドワード・リア
Edward Lear
柳瀬尚紀
出版社
岩波書店
発売日
2003-05-16
ISBN
9784003228913
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完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫 赤 289-1) / 感想・レビュー

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keroppi

リアの手になるナンセンス  韻をふんだる翻訳センス  笑いを誘うイラストもっと  ページめくって気持ちもほっと  翔んだるイメージ氾濫す

2020/04/30

傘緑

「コルフの男することなし、そこであちこち歩きっぱなし、ほっつき歩いてほとほと嫌気、それでとうとうこんがり日焼け、とんとんひまな男の話」リアと同じくイギリスを飛び出て、ギリシアのコルフ島に魅せられて移り住んだ変わり者、ロレンス・ダレル。彼のコルフ島滞在記である『予兆の島(プロスペローの岩屋)』に描かれる島民たちののんびりとした、暇で鄙びた暮らしは(この島の先輩リアへのオマージュも多少はあると思うが)この戯れ歌と挿絵にそのまま書かれた通り、この詩に限ってはナンセンスどころか実体験によるリアリズムの絵本なのかも

2016/10/26

藤月はな(灯れ松明の火)

英語の詩はやっぱり、英文で読まないと韻の踏み方や文章の納め方が分からないのですが原文もついていてお得です。(「殺人は広告する」も原文で読みたかった・・・orz)原文を音にして読んで見るとニヤニヤできるのですが日本語訳も素晴らしくて感動しました。原文は同じ文章を繰り返すものが多かったにヴァラエティに富んでいながらもちゃんと韻を踏んだ日本語の詩に直した柳瀬尚紀氏に拍手。

2012/07/14

skellig@topsy-turvy

ヴィクトリア女王に絵を教えたこともある画家、エドワード・リアの面白面が悠々と発揮されたナンセンス戯画&詩集。訳者泣かせと思われる原文を翻訳、時には翻案(?)しながらリズム感溢れる笑いの日本語にした柳瀬氏が凄い…。奇人変人のオンパレードで諷刺も嫌みもない、無垢の言葉遊びと奇想世界が楽しい。

2013/06/08

メセニ

先日、宇多丸のウィークエンドシャッフルに翻訳家の柴田元幸さんがゲスト出演していて、”この翻訳がすごい”特集で本書を紹介していた。ちょっぴりシュールで愛らしい絵と、aabba形式の詩が200余篇。言葉遊びをふんだんに盛り込んだ詩はナンセンスだけど小気味よい。翻訳のテクニカルな面についてはまったくの門外漢だけど、とにかくもう読んでて単純に楽しい。言葉のリズムとライムに自然と身体が乗ってくる。頭で読むというよりは身体を使って読んでくイメージ。好みのテンポで読むのがオススメ、気づけば自分もラッパー気分。

2017/05/03

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