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灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

作家
ヴァージニア・ウルフ
Virginia Woolf
御輿哲也
出版社
岩波書店
発売日
2004-12-16
ISBN
9784003229118
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灯台へ (岩波文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

情感豊かな心理小説である。 ほとんど どこにも行かない展開でありながら、 ラムジー夫人と それを取り巻く人々の 声は 目まぐるしく、重層に重なり合う。 人々のつぶやきに終始したこの作品… 八人の子を持つ ラムジー夫人の 充足した人生が 印象に残る展開だった。

2017/10/15

ケイ

私からウルフへの親和性が低いようだ。視点の入れ替わりや切り替わりは見事であるが、感動ができない。入り込めないと言ったほうが適切か…。おそらく登場人物の考え方に感情移入ができないからだろう。うまい、素晴らしいと思うが、心があまり動かなかった。

2016/09/14

ふう

灯台へ行く前の一日を丁寧に描いた400㌻だと勝手に思い込んでいたのですが、読み進めていくうちに、人や家族の時間はこんなふうに流れていくのだと静かな衝撃を受けました。そんな時代だったのでしょうか、人はこんなにもたくさんのことを深く思い、考えていたのですね。その思いや考えを表現する言葉や文の美しさと豊かさ。想像力が乏しく、なかなか入りこめない場面もありましたが、亡くなった人をずっと思い続け、反対に亡くなった人がずっと存在し続けることが印象的でした。

2020/06/17

Kajitt22

スコットランドの孤島を舞台に、登場人物のたゆたう想念の描写で綴られる別荘での一日、そして十年後の一日。人々の思いはろうそくの炎のように揺らぎながら、絡み合い、すれ違い、時間をも飛び越え、あるいは消滅する。戦時下、突然の死者への思いは静かな悲しみに満ちている。めぐってくる灯台の三本のまっすぐな光は唯一の確かなものかもしれない。この作品でヴァージニア ウルフは自分のvisionをみつけたのだろうか。

2017/11/29

NAO

灯台行きを目前にしたラムジー家の様子が描かれた第一部。家にいるすべての人々に向かうラムジー夫人の意識は、寄せては返す波のように、静かにすべてを包み込む。黄昏時のゆっくりと流れる時間、繊細な表現が美しい。第二部は、大戦後、灯台へと向かう家族が描かれている。ラムジー夫人を欠いた家族のわだかまりが、灯台に着くと同時すっと消えていく。一人岸に残ったリリーは、きらめく波間を進む舟を見送りながら絵を描き、今はそこにいないラムジー夫人を感じている。10年を経てようやく完結した物語。ラムジー夫人はちゃんとそこにいる。

2015/03/19

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