読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

作家
ヴァージニア・ウルフ
Virginia Woolf
御輿哲也
出版社
岩波書店
発売日
2004-12-16
ISBN
9784003229118
amazonで購入する

灯台へ (岩波文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

情感豊かな心理小説である。 ほとんど どこにも行かない展開でありながら、 ラムジー夫人と それを取り巻く人々の 声は 目まぐるしく、重層に重なり合う。 人々のつぶやきに終始したこの作品… 八人の子を持つ ラムジー夫人の 充足した人生が 印象に残る展開だった。

2017/10/15

ケイ

私からウルフへの親和性が低いようだ。視点の入れ替わりや切り替わりは見事であるが、感動ができない。入り込めないと言ったほうが適切か…。おそらく登場人物の考え方に感情移入ができないからだろう。うまい、素晴らしいと思うが、心があまり動かなかった。

2016/09/14

みあ

ウルフの作品ではいつも死を内包する生の煌めきが描かれている。繊細で美しい心理描写で時間が過ぎ行くことのあえかさが描かれている。それはウルフの本質的なものであり、彼女の描く人物達はどこか詩人のようにロマンティックである。しかしそれはウルフの一部をしか表現していない。彼女が意識の流れの向こうに厳粛な死を内包していたのは明白である。また時間も私達の死と大いに関係している。この物語はある家族の別荘での1日と何年間もの空白の後の1日を描いている。その空白の歳月は描かれなかったからこそ美しく豊かな悲しみに満ちている。

2020/02/02

ふう

灯台へ行く前の一日を丁寧に描いた400㌻だと勝手に思い込んでいたのですが、読み進めていくうちに、人や家族の時間はこんなふうに流れていくのだと静かな衝撃を受けました。そんな時代だったのでしょうか、人はこんなにもたくさんのことを深く思い、考えていたのですね。その思いや考えを表現する言葉や文の美しさと豊かさ。想像力が乏しく、なかなか入りこめない場面もありましたが、亡くなった人をずっと思い続け、反対に亡くなった人がずっと存在し続けることが印象的でした。

2020/06/17

Kajitt22

スコットランドの孤島を舞台に、登場人物のたゆたう想念の描写で綴られる別荘での一日、そして十年後の一日。人々の思いはろうそくの炎のように揺らぎながら、絡み合い、すれ違い、時間をも飛び越え、あるいは消滅する。戦時下、突然の死者への思いは静かな悲しみに満ちている。めぐってくる灯台の三本のまっすぐな光は唯一の確かなものかもしれない。この作品でヴァージニア ウルフは自分のvisionをみつけたのだろうか。

2017/11/29

感想・レビューをもっと見る